カテゴリー別アーカイブ: おいどんと林檎

COVID-19感染症について思うこと その4

ちまたで不織布マスクが不足しているためか、布マスクを付けている人が増えてきた。ここで警告!布マスクをすれば安心というのは大間違いです。不織布マスクといわれているサージカルマスクでさえ、完全にはウイルスの侵入を防ぐことができないのです。不織布マスクを拡大してみると、繊維が折り重なっていて、その隙間の穴の大きさは5マイクロメートルです。一般的にウイルスの大きさは0.1マイクロメートルですから、不織布マスクの穴の50分の1になり、ウイルスは不織布マスクを素通りします。ましてや、不織布マスクよりも穴が大きい布マスクではウイルスはほとんど通過します。つまり、布マスクをしているのは、吸う空気の乾燥を防いだり、自分から周りに直接ツバやタンを飛ばさなという一定の効果がありますが、ウイルスの侵入については無防備状態です。したがって、頻回にうがいや手洗いをした方がずっと感染予防効果があると思います。

追記:サージカルマスクは不織布が三重で真ん中に帯電性のフィルターが組み込まれています。
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covid-19に関して思うこと その3

昨日は政府から緊急事態宣言の延長が発表された。ウイルスのことをまじめに勉強した上での政治判断でないと思いました。さて、これまでの一連のメディア報道でPCR検査の実施検体数が少ないことが問題になっています。その前に、PCR法は正式にはRT-PCR法です。なぜならば、一本鎖プラス鎖RNAウイルスであるcovid-19はその塩基配列であるA,U,G,CをA,T,G,Cに変換して増幅しなければならないからです。俗にいうPCR検査は、実際には鼻腔粘膜にあるかもしれないcovid-19を拭い取って、一連の処理をしてcovid-19の遺伝物質を増幅し、その存在をみるものです。ここで感染力を失ったcovid-19があっても陽性と判断されます。これは大きな問題だと思うのですが、このあたりは議論されません。また、スワブという手技でたまたまcovid-19のいない粘膜を拭い取った場合は陰性と判断されます。これも大きな問題です。かつ俗にいうPCR検査は結構な検査時間とコストがかかります。このようなことを総合的に考えると、医師が必要とする場合にのみ検査することが適切と思います。俗にいうPCR検査は不安を払拭するために行う検査ではないのです。TVに出てくる一部のコメンテーターが検査の原理や意義を不勉強のまま発言しているのを毎日見て、悪いですが、冷笑してしまいます。

covid-19に関連して思うこと その2

ちまたでは新型コロナウイルスに戦々恐々としていますが、小さな子どもにとっては、初めて感染する風邪ウイルスであるベータコロナウイルスはどれも新型コロナウイルスなのです。だからというわけではありませんが、小さな子どもは無〜軽症で終わっている。たぶん、今問題のウイルスはあと2〜3年もすれば、怖くないコロナウイルスになるのでしょうが、それまでは正しい感染対策をしなければいけません。ウイルスの正しい名前は「SARS-CoV-2」。全長29.9 kbの一本鎖プラス鎖RNAウイルスで、武漢で発見されて4か月経って、ゲノム配列の塩基配列が9か所変異したそうです。こんなに短期間で次々に姿を変えてしまうと、果たして有効なワクチンができるのだろうかと思ってしまいます。
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COVID-19に関連して感じたこと

鹿児島県のCOVID-19感染者は一昨日で4件になった。これまでの3人の感染者も県外あるいは外国から来た人である。これまで濃厚接触者の身分でありながら何も症状がないからと動き回り、症状が出てから病院に行く人や感染地域から鹿児島に来て、動き回った後に発症してしまったケースなどがあった。4件目の高校生は、親戚の人が検査陽性が判明したらすぐに学校に相談し、人との交流を遮断したことは賢明な対処だったと思う。また、その高校はこの事実を迅速にホームページに公開したことも賢明な対処だと思う。テレビニュースや新聞は高校名を出しているため誹謗中傷的な電話が高校にあったと聞いたが、この高校生とこの高校の対応は間違っていない、むしろ迅速な英断だったと私は思う。
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桜の花

訪問診療をしながら、あちこちに咲く桜はいまが見頃にちがいないと思っています。あと3日もすれば桜の葉が目立ってくるでしょう。先日日曜日近くの吉野公園に桜見に行きました。コロナウイルス騒ぎの中、各自感染対策をしながら結構な数の人々が花見に来ていました。歩きながら花を見て感動するばかりですが、おおいに気分転換になりました。
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O先生を偲んで、その6

自宅庭の桜の木に花が咲き始めました。3分咲きくらいかなと思います。さて、O先生は、診断を告げられた翌日には治療方法を決め、3日後に鎖骨の近くに静脈ポートを作っています。静脈ポートとは、抗がん剤を点滴するためのものです。治療方法は2つを勧められ、副作用は強いが、効果が期待される方をO先生は迷わず選択しました。つまり、FOLFIRINOX療法(イリノテカン、オキサリプラチン、フルオロフラシル、レボホリナートカルシウム併用療法)を選択しました。それからがんとの壮絶な闘いが続くのです。to be continued
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明輝会の入社式

入社式対象者8名。その平均年齢19.6歳。理事長として新型コロナウイルス感染症に対する各国の対応の違いから見えてくる国のあり方、医療関係者の壮絶な働きぶりを話して、新人として明輝会の職場で頑張る皆さんにエールを送りました。今日の入社式の法人からの参加者は、私のほかに常務理事、事務局長、人事統括部長だけと、感染対策をしました。
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O先生を偲んで(その5)

O先生は腰痛と背中の痛みがいつまでも続き、鎮痛薬を飲んでも治らないことにおかしいと思い、痛みの原因を探っていきましたが、いっこうに異常が見つからなかったのです。整形外科疾患からくる痛みを想定して脊椎MRIを受けて異常なしの診断を受けていました。しかし、医師である妻の意見で調べた癌胎児性抗原CEAが異常に高い値であったことから、事態が深刻であるとわかったと述懐しています。それから総合病院でPET-CTを受け、膵臓がんステージIV bと診断され、愕然としています。と同時に、診断が出たからには治療を急がなければならないと強い気持ちにもなられています。 to be conntinued

O先生を偲んで(その4)

先週は私にとって悪夢のようでしたが、今日から体力気力ともに充実。これから時間を見つけてブログを書いていきます。
さて、O先生は2冊の本を書いておられました。本のサイズはA5版、タイトルは1冊目が「過去・現在・そして未来へ」、2冊めが「病者と医者 〜膵臓がんと向き合って〜」です。その1冊は直接手渡しでもらい、2冊めのは四十九日後、郵送でもらいました。偲んでシリーズは2冊めの本の内容を私のフィルターを通してからブログに書いています。
シリーズに入ります。その3では、膵臓がんになぜなってしまったのかというO先生の戸惑いと悔しさを書きました。本には、健診を怠っていたという深い反省と悔しさも書かれています。明輝会入職時しばらくは定期的な血液検査だけはしていたが、人間ドックのような総合的な検査はしなかったこと。そして、吉野東ホームクリニック院長になってからは血液検査すらしなかったことを本当に悔やんでおられます。最初の自覚症状が出たときに、自分でエコーをして、膵臓の尾部が少し腫れているようだと思っておられるが、膵管や脾静脈の異常がないから大丈夫と結論付けて終わったと書かれています。せめてCT撮影まで行っていれば、もう少し早く診断できて治療に結び付けられたのにと悔やまれます。 to be continued

近況

昨日は腹痛と吐気で一日中きつい思いをしながら、仕事をしました。外来診療はなんとかできましたが、訪問診療18件をするのは体力的にきついし、時間的には無理があったので昼休みを返上して頑張りました。こんな事情もあって、よく訊かれるシリーズものの「O先生を偲んで」の連載を休んでいました。