月別アーカイブ: 2015年10月

忙しく過ぎた1日

昨日は忙しすぎた。午前中に40人ほどの診察をすませ、薩摩川内市に車で移動しました。在宅医療の専門医更新のために他施設での訪問診療を体験する必要があったからです。薩摩川内市で開業している友人のクリニックで訪問診療に同行させてもらいました。やはり独居女性が多いです。関節注やトリガーポイントブロックをする患者さんが多いという特徴がありました。夜には明輝会事例発表会ファイナルステージが鹿児島市医師会館大ホールで開催。各部門を勝ち上がってきた6人が実に堂々と発表をしました。3年前に比べて、レベルアップを実感しました。金賞を勝ち取ったのは、ケアセンターよしの・かんまちでした。

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初めての会食

親戚の若い家族3人と初めて会食しました。子供さんはまだ赤ちゃんなので持参の食事を食べていましたが。場所は私にとって初めての店。辛い料理が好きな人にとっては最高でしょう。辛さで口から火ではなくて、水が出てくるほどでしたが、とても貴重な体験でした。スパークリングワインの乾杯で始まり、ビール、ワイン、紹興酒と飲み過ぎました。これぐらい飲まないと、この料理は完食できなかったと思います。そして、酔いすぎた私は、お医者さんである若いお父さんに是非当院で一緒に働きませんかと懇願し続けました。

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管理栄養士

今月から管理栄養士を二人体制にしました。有床診療所としては贅沢過ぎると言われるでしょうが、それだけ栄養・食を重要視しているのです。在宅医療は開業医の間でずいぶんと拡がってきました。半数以上の開業医が在宅医療に大なり小なり取り組んでいます。200床未満の病院も在宅療養支援病院として認められるようになっているし、次の診療報酬改定では在宅医療専門の病院が認められるかもといううわさも聞こえてきます。そんな中、やはり多職種連携とくに管理栄養士が臨床現場で活躍する在宅医療を展開していきたいものです。

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話すこと

夕方の便で東京から帰宅しました。今回の上京の意義は学会参加したことはもちろんですが、2人の人と会って話ができたことです。その1人は写真の90才になった私の親戚のおばさんです。実に5時間ほど話をしました。70年ほど前から今までの親戚の人間模様について教えてもらいました。90才なのに頭がとてもクリアで固有名詞がポンポン出てきて認知症なんて微塵もありません。今後の自分の生き方に大きな勇気を与えてもらいました。もう1人は現在鹿児島大学臨床腫瘍学講座教授を務めている上野真一先生です。高校の同窓生であり医学部バスケット部では先輩になります。バッタリとホテルの朝食会場で会い、一緒に食事しながらお互いの情報交換をしました。とても意義のある時間でした。

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学会出席のため東京

日本消化器病学会が東京高輪で開催されています。今朝溝辺空港から羽田空港に移動しました。すぐに学会会場に着いて夕方まで聴講。たいへん勉強になりました。知り合いがほとんどいなかったことが寂しいです。今回は一人旅のため、国立の親戚宅に遊びに行き、ホテルに帰ってきたのは11時すぎ。駅や電車の中で改めて東京は人が多すぎると思いました。そしてほとんどの人がスマホを見つめて何かしている。人はいっぱいいるのに人と人の繋がりのない空間はとても変です。

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マイナンバー勉強会と海外研修報告会

 

アフターワーク。多くの職員が集まってきました。法人での運用を想定して社会労務士からマイナンバー制度について教えてもらいました。20分程度の短い時間でしたが、とても有意義でした。講師の先生、ありがとうございました。

2席目は、当法人グループホームの管理者が先月スウェーデンに短期研修に行った報告会でした。公募で選ばれたわずか10人のうちの1人として参加したわけです。これだけでもすごいと思います。非常に丁寧な説明のもと話が進みましたが、30分で済ますにはとても足りませんでした。誠に申し訳ないけど、45分で終わってもらいました。とても興味のある内容、きれいな写真がいっぱい。たくさん質問したかったけれども、質問タイムはありませんでした。他の人もいろいろ訊いてみたいことがあったはず。それにしてもさすが福祉先進国スウェーデンと思いました。

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嫌われる勇気

2,3週間かかってやっと「嫌われる勇気」を読み終えました。この本は去年の今頃話題沸騰した本です。アルフレッド・アドラーという心理学者の提唱する心理学を二人の日本人著者が哲人と青年を登場させて対話方式で、アドラー心理学を展開させています。結構面白いので楽しく読みましたが、結局一風変わった心理学なので読後あまり具体的な思考が残っていません。ただ、アドラー心理学ではトラウマを否定しているので、この点はとくに興味深く読みました。私たちの理解する精神科の教科書とは対立する考えかもしれません。フロイト心理学では、トラウマを過去のできごとが原因であるとする原因論ですが、アドラー心理学では、トラウマの存在を否定しています。過去が現在のことを決定するという立場を否定します。目的を達成したいから今の感情を作り出すというように考えるのがアドラー心理学です。他にもいろいろ新鮮というか、斬新というか、興味深く本を読みました。

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パニック

今朝5時半のことです。久しぶりに本当にパニックになりました。学生時代の試験で残り時間10分のときに大問が2つ残っている状態です。その時のような気分になりました。家内は東京出張と書きましたが、つまり親子3人ということ。朝寝坊常習犯の二人の子供の弁当を作っている最中に携帯電話が鳴ったのです。妻からのモーニングコールではなくて、往診依頼の電話です。しかも依頼内容が意識がなくなっていて呼吸をしていないようだとのこと。あと10分あればもう1つか2つおかずを作って弁当完成のはずでしたが、ここですべて中止。一番難解な子供を起こすという作業に移りました。並行して弁当を完成させようとしましたが、おかずの数が足りなくて同じ具材を詰め込みました。悲惨な三色そぼろ弁当になってしまいました。パニックになりながらも二人の子供に朝食を食べさせて送り出し、ちゃんと1時間後には患者さんの自宅に着きました。残念ながら看取ることになりましたが、かれこれ15年間診てきた患者さんだったので、ご家族から朝早くからありがとうございますと、深々と頭を下げられました。最後の診察をしてこれまでのことを家族と話し、そして帰りました。一般に在宅医療にはスピードは要求されないと思いますが、やはり往診依頼があると、あわてます。今回のような事情があるとパニックです。さて、帰宅した子供たちからは味はまあまあだったけど、途中で飽きたとの感想を頂戴しました。

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自宅庭整備

最近少しずつ自宅庭の整備をしています。この作業はとても自分に合っています。まず、人に邪魔されることなく黙々と手を動かしていくうちにだんだんときれいになっていく、その間に色々なアイデアが浮かんで頭のリフレッシュになるからです。

日曜日の今日。午前中は自宅でこうして過ごし、昼からは院長室に篭って、看取りのケースレポートを3例分まとめました。家内が東京へ学会に行っているので、子供たちと夕食を作って食べました。充実です。

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すがすがしい日

久しぶりに天気がよくて、気温も程よく下がってすがすがしい日を過ごしました。もちろん仕事でしたが、気持よく外来診療に取り組めました。

女子高校生が走れない。疲れやすいから貧血の検査してくださいとやってきた。眼瞼結膜と唇の色を見て大丈夫と思うけどと言いながら、血液検査をしてみた。ヘモグロビン値9%台。やっぱり自覚症状は大事だな、眼瞼結膜を見ても重篤な貧血じゃないとわからないなと言い訳をつぶやいてみた。確か教科書にはヘモグロビン値10を割ると眼瞼結膜で貧血がわかると書いてあったはず。

それからも難しいケースの患者さんがいっぱい来て、終わるころは昼の1時前。昼休みにちょっとうたた寝をして目が覚めたとき、今自分がどこにいるのかさっぱりわからなかった。最初宮崎の病院かと思ったが、外から声が聞こえて内村川上内科に居るのだとわかった。それほど深く眠り込んでしまった。