COVID-19感染症について思うこと その4

ちまたで不織布マスクが不足しているためか、布マスクを付けている人が増えてきた。ここで警告!布マスクをすれば安心というのは大間違いです。不織布マスクといわれているサージカルマスクでさえ、完全にはウイルスの侵入を防ぐことができないのです。不織布マスクを拡大してみると、繊維が折り重なっていて、その隙間の穴の大きさは5マイクロメートルです。一般的にウイルスの大きさは0.1マイクロメートルですから、不織布マスクの穴の50分の1になり、ウイルスは不織布マスクを素通りします。ましてや、不織布マスクよりも穴が大きい布マスクではウイルスはほとんど通過します。つまり、布マスクをしているのは、吸う空気の乾燥を防いだり、自分から周りに直接ツバやタンを飛ばさなという一定の効果がありますが、ウイルスの侵入については無防備状態です。したがって、頻回にうがいや手洗いをした方がずっと感染予防効果があると思います。

追記:サージカルマスクは不織布が三重で真ん中に帯電性のフィルターが組み込まれています。
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COVID-19感染症について思うこと その4」への2件のフィードバック

  1. 牧野呂蘭

    はじめまして。
    マスクの隙間とウイルスの大きさを復習するために、解説されているサイトを探してこのページに辿り着きました。2020年5月に、きちんと丁寧な説明がされていて感銘を受けました。
    2022年11月になり、2年以上が過ぎてもなお、ほとんど対応が進歩するどころか、ワクチン被害をさらに加速させようと呼び掛ける政府とマスコミの醜態を目にすると、言いようもない悲しみが込み上げるばかりです。
    川上先生のような確かな見識をお持ちの方々に先頭を切って活躍してほしいと願います。

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    1. 川上 秀一 投稿作成者

      コメントをしていただきありがとうございます。日本中、正しい知識を忘れて、周りの目だけを気にし過ぎているように思います。もう少し科学的な判断をしてほしいと日々思い、機会あるたびに話しています。

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