院長室からの長いつぶやき(2002年7月14日〜)


 

「院長室からの長いつぶやき」は、私の日常生活や仕事に関すること、社会で起きたこと、医療・介護に関すること、パソコンとくにMacについて書いたものです。「つぶやき」にしては長いので、日記と思っていただいても結構です。内容はあくまでも個人的な意見ですが、医師、かごしまマックユーザーグループ会員としての立場もありますので、ご意見ご感想は直接院長宛にメールしてください。<こちらにメールください
 2003年1月4日、医療法人明輝会内村内科 院長 川上秀一
 

?1月31日(金曜日)、先程、某メーカーが電子カルテの売り込みにきました。「内村内科で電子カルテ2〜3年内に導入すると聞いているものですから、是非、デモで使ってみてください。」と押してこられます。「貴社のソフトはWindowsでしか、動かないのでしょう。だったら検討に値しません。Macで動くようになったら考えます。いっそJava化を検討してみたらどうですか。」と言って断りました。
 このセールスマンは、プラットフォームの違いがわかっておられないようで、目の前にあるiMacがWindowsOSで動いていると思っているようでした。余りにも食い下がってこられるので、「医者になってかれこれ20年ずっとMacを使ってきましたから、いまさら
Windowsに逆スイッチする気はありませんよ。」と言いました。それでもしつこく説明されるので、「AquaなきれいなMacのインターフェースを見慣れているので、Macを真似てできあがったWindowsのインターフェースはダサイみえます。だいたい、自社のロゴを他社のパソコン(Mac)で作るとはマイクロソフトはプライドはないのでしょうか。しかし、1995年以前はWindowsOSではPhotoshopが動かなかったでしょうから、しょうがないですね。」と慰めてあげました。
 電子カルテは、仕事上の極めて重要なツールです。毎日使うものです。
ですから、自分が本当に気に入った納得したものでなければなりません。よく、Macはパソコン界のベンツやBMWで、Windowsはそれ以外のくるまだと比喩されます(これは正確な比喩ではないと私は思いますが。)しかし、自分が乗りたくない車がいくらみんながいいと言っても、自分が好きにならなければ買って乗ろうと思いません。
 電子カルテは、私が使うツールだからこそ、私の思い入れがあるもの、私が思いを入れられるものでなければ、仕事を楽しくできません。

?1月30日(木曜日)、外来患者数というのは、気候(気象)の影響で増減します。これには、複数の意味があります。
 一つは、昨日のように極端に寒かったり、大雨・大雪で通院しにくい日は外来患者さんが少ないし、出足が遅いです。慢性疾患で通院している患者さんは天気のいい日に来られる傾向があります。お腹が痛かったり、熱が出てきつかったりして、どうしても診察してもらいたい方は天候に関係なく、朝早くからみえます。
 また一つには、1月2月には風邪やインフルエンザの患者さんが外来に押し寄せます。2月3月には花粉症やアレルギー疾患の患者さんが増えます。このように循環器疾患、アレルギー疾患、リウマチ、精神病などは気象と関係が深いので『気象病・季節病』という学問があるぐらいです。
 また一つには、農業のおける農繁期、商売する人は年末年始などは、仕事が忙しいので、その期間には患者さんは受診しません。田舎の病院は、春の田植え、秋の稲刈りの時季は外来が淋しいものです。
 では、内村内科の外来はどうなのでしょう。一言で言えば、今は
風邪やインフルエンザの患者さんが多くて忙しいです。しかも入院退院が予想以上に多いからです。診察とか、検査とか、患者さんへの説明とか、医者本来の仕事で忙しいのはいいのですが、各種書類作成が多すぎます。入院退院時には書類が増えますから、大変です。しかも手書きの書類が結構あって能率が低下しているので、今、少しずつパソコンで入力できるように仕事の環境整備を整えています。(いつのまにか話題が変わってしまいました。こんな文章を書くと国語の先生に叱られてしまいます。言いたいことは気象と外来数のことですか。それとも毎日の書類が多いということですかと。)

?1月29日(水曜日)、今朝早くから小雪がちらついています。山間部では、雪が多いらしく雪の帽子をかぶった車が走っていました。
 昨日、内村内科の2階の病棟から桜島を見るとすでに冠雪していました。Yahoo天気予報の鹿児島市をみると29日朝3時から雪と予報していましたから、早速
元愛車ジムニーに乗り換えて帰宅しました。
 今日は、先週に引き続いて胃瘻造設をする予定です。胃瘻造設術には内視鏡を扱える医師が二人必要なので、応援の先生が、この雪のために来れないときは中止です。当院のような診療所において胃瘻造設を積極的におこなっているケースは少ないと思いますが、これまで30数例おこなったと思います。正確なデータは近くまとめたいと思います。

?1月28日(火曜日)、みなさん、お久しぶりです。金曜日にアップル社からMacOSXのアップデートCD-ROMが届き、喜んでアップデートを試みたところ、またもやカーネルパニックに陥りました。結局パソコンミスミまで持っていくはめになりました。トラブルの原因は、去年、通販で買って増設したメモリのうち1枚の動作が不安定なためとわかりました。そのメモリを外すと、何もなかったように動いています。
 なんで、そんなにパソコンをいじるのかという声がしてきます。それは、
より快適な環境、より新しいものを求めているからです。このあたらしもの好きな性格は変えようがありません。
 Windowsユーザーの方はわからないと思いますが、MacOSは2001年10月に大きく変貌しました。約20年続いた古いOSを捨てて、UNIXをコアにしたOSとして日々アップデートされています。新しいテクノロジーが次々に入ってきているので、それを体験するにはアップデートしなくてはいけません。
 アップル社は、ハードとソフトの両方を開発する会社で、MacOSはそのハードに親和した(特化した)OSです。その点が、Windows OSと違います。しかし、Windows 陣営においては、ハードを開発する会社の競争が激しいので、安いパソコンができます。品も豊富です。CPUのクロック数も3MHzに達しています。
 やはり、Macが一般に普及しなかったのは、高すぎたからです。今でこそ、安くなりましたが、倍以上の値段でした。そのため、Macを使っているのは、弁護士と医師、デザイナー、ミュージシャン、映画関係、印刷関係がほとんどです。現在でもこの業界の70〜80%はMacの独壇場です。私が大学の医局にいたころは、パソコンはすべてMacでした。スライドを作るのにPowerPointというソフトを使いますが、PowerPointがない以前は、PersuationというMacでしか動かないスライド作成ソフトしかありませんでした。きれいなスライドを作るにはMacを導入するしかなかったのです。
 
さて、パソコンミスミにパソコンを迎えに行った日は、12インチのPowerBookG4 の店頭展示が始まった日でした。それを見て一目ぼれしました。そして、17インチのPowerBookG4を買おうと貯めていたお金で買うことにしました。予約待ち6人目だそうです。今月中に手に入りそうです。とても楽しみです。

?1月24日(金曜日)、自宅の庭の芝が茶色くなって冬眠状態、いわゆる冬枯れです。これ自体は当たり前なことですが、芝が伸びた状態で冬を迎えさせたので、あちこちの芝が浮き上がってきています。失敗したなあと思いました。そう言えば、訪問診療している患者さんの奥さんが、「冬になる前には芝は短く刈らんといかんよ。」と言っていました。もぐらが悪さしたのだろうか。あるいは霜で浮き上がってしまったのかなと考えましたが、わかりません。
 このまま、伸び切った芝に春がきて、新芽が出始めたらどうなるのだろうと心配になってきました。調べてみると『芝焼き
』をするとよさそうです。しかも芝焼きはとても楽しそうです。2月になったら芝焼きをするぞと今からわくわくしてきました。
 さて、1月18日
土曜日のかごしまマックユーザーグループの活動の様子が写真でインターネット上に公開されました。10枚の写真のうち上から4枚目と5枚目の写真に私が写っています。MIDIの講義を聞いているところです。

?1月23日(木曜日)、昨日、外来で診察した患者さんのことです。この患者さんは一見ふつうの初老のおばあちゃんです。しかし、お話をしていると記憶障害・理解力低下などの痴呆があることがわかります。
 実は、この方は、住宅改修の名目で200万円ぐらいのお金を取られたらしく、家族がみかねて、施設入所させることになったのです。そのためのかかりつけ医意見書を書いてもらうために当院の外来診察に来られました。 被害者本人が、被害について全く認知していませんから、警察も立件できなかったそうです。真相はよくわかりません。
 これからこのような痴呆性老人を対象にした犯罪が増えてくるのかもしれません。痴呆性老人の自宅に入り込んで仕事をする医師、訪問看護師、ヘルパーさん、ケアマネージャーの方々に、そんな邪心が微塵もないことは至極当然です。

?1月22日(水曜日)、今年4月から介護報酬が改定されることになりました。今回の改正のポイントは『施設介護よりも在宅介護を評価する』です。正式には明日23日に発表になると思います。
 ヘルパーさんがおこなう訪問介護(ホームヘルプ)は、身体介護と生活介護の2つに分けて、いずれも介護報酬が引き上げられました。複合型という介護は廃止されました。
 介護支援専門員(ケアマネージャー)の介護報酬が一律8500円になり、これも増です。これまで利用者の要介護度が重いほど介護報酬が高いというものでしたが、軽い人でも重い人でも同じ単価です。さらに4種類以上のサービスを組み合わせたプランを立てると、それを評価して1000円加算。しかし、利用者宅の訪問を怠ると30%減算されます。利用者宅を訪問したという事実、ただ訪問しただけではなくて意義ある訪問をしたということをどのように証明するのでしょうか。そのあたりがよくわかりません。
 介護福祉施設サービス費、介護保健施設サービス費、療養型介護療養施設サービス費がいずれも減算されています。ただし、介護療養型医療施設については、要介護度4は、1256単位/日→1269単位/日、要介護度5は、1299単位/日→1360単位/日に引き上げられました。
 嬉しいことに、当院のように
頻回喀痰吸引をにする患者に対して『重度療養管理』が設けられ、1日120単位の評価が下されました。その他にも『退院時指導加算』『退院前連携加算』が設けられました。
 以上改革の一部を拾い上げてみましたが、よく勉強しなければ、サービスを提供して損をしてしまうという結果になります。
日本は変革の時期にありますから、変革に遅れないようについていかなければいけません。

?1月21日(火曜日)、きのう、平成の大横綱貴乃花が引退しました。史上最年少(17才8ヶ月)で入幕、史上最年少(19才5ヶ月)で初優勝という輝かしい履歴があります。そのほかに、幕内優勝が22回(史上4位)、殊勲賞4回、敢闘賞2回、技能賞3回、さすが平成の大横綱といわれて当然です。貴乃花の全盛期だった平成6年から8年のころは、あまりに強すぎて、しかも有力力士がほとんど二子山部屋だったこともあって勝負がつまらなく思えたこともありました。
 貴乃花は平成7年に8才年上の河野景子さんと結婚しました。河野景子さんは、宮崎県出身の方ですが、その親戚の方が私が以前住んでいた町のお隣の宮崎県小林市で料亭を経営されていました。貴乃花との結婚のうわさがない時にこの料亭の女将さんが、フジテレビでアナウンサーしている姪がいるけど会ってくださらないと言ったことがあります。単なる話題提供とわかりましたから軽く受け流しましたが、貴乃花と結婚したときは少しびっくりしました。
 
貴乃花と河野景子さんが結婚前にお忍びで使っていた料亭が、宮崎市内にあります。その料亭は、繁華街(市の中心)にはなく、住宅地にあるのですが、非常に古い料亭で、雰囲気のあるいいところです。料理は宮崎牛をメインにしたものでした。私もこれまで3回そこで料理をいただいたことがあります。1回目は、宮崎医科大学の先生方と、2回目は、ゴルフ仲間と、3回目は、長女の1才のお祝いに家族3人で行ったことがあります。また、そのうちに4回目の訪問をしようと思います。

?1月20日(月曜日)、土曜日の午後はかごしまマックユーザーグループの定例会に顔を出してきました。前回よりも出席者が多くなっていましたが、今回からネームプレートが用意されており、お互いにだれであるかが、わかりよかったと思います。
 早速、katsuyaさんのMIDIコーナーに座ってMIDIの勉強をしました。MIDIとは、Musical Instrument Degital Interfaceのことで、電子楽器とパソコンとの間の情報のやりとりをする規格のことです。MIDIのおかげでパソコンを中心に音楽を創ることができるのです。
 さすが、
katsuyaさんは、DTM(DeskTop Music) の仕事もされてるだけあって、詳しく楽しく、パソコンで音楽を実際創って説明していただきました。
 家に帰って、早速フリーウェアーソフトになった「Vision」をインターネット上で探してダウンロードして使ってみましたが、classic環境では動作しないことがわかりました。すぐにMacOS9で起動しましたが、自宅のiMacはOS9で起動できないことに気づきました。結局、自宅で作曲できなくてがっかりでしたが、初めてパソコンで音楽を創るという体験ができて本当に
katsuyaさんありがとうございました。

?1月18日(土曜日)、昨日からインフルエンザの治療薬が全国的に品不足になっていることをメディアが伝えています。私も昨日の朝礼で職員のみなさんにそのことについて話ました。早速、昼休みになると当院でもよく使用するタミフルというA型B型いずれのインフルエンザにも有効な薬を販売している薬品会社の方が書類持参に謝罪しにみえました。
 その会社によると、タミフルを昨年は187万人分販売したため、今年分は367万人分用意したそうです。しかし、予想と異なりインフルエンザが急に流行したことと医師間のタミフルに関する認知度が上がったために現在全国的に品薄となっているそうです。そのため急きょ今年の供給量を446万人分に上方修正し、スイスから緊急輸入しているということです。この薬は国内生産していないために輸入するわけですが、なんと現在スイスで生産している分の70%を日本に運んでいるそうです。1カプセルが396円する結構高価な薬ですが、大量に日本に輸入されているとは、日本人は薬好き、注射好きに加えて、国民皆保険制度の恩恵でもあるわけです。
 因にタミフルはインフルエンザウイルスが細胞から細胞に拡散するときに必要な酵素であるノイラミニダーゼを阻害する薬です。

 A型インフルエンザだけに有効な薬としては、シンメトレルという薬がありますから、A型であればある程度有効かと思います。しかし、タミフルほどの切れ味はないと実感しています。しかも、今、
A型に混じってB型が流行ってきていますから。

?1月17日(金曜日)、昨日訪問診療した患者さんから写真のようなパンフレットを見せられて、「どのようにしたらいいのだろうか。」と相談を受けました。それを見て、私の妻にも送られてきたものと同じだとクスッと笑ってしまいました。
 郵送されてきたものを開けると、『あなたはラッキーです。300万円のアウディーの新車か賞金に当選しました。24時間以内に当選者アンケートに答え、参加
申込書を送ってください』と書いてあります。ほとんどの人は怪しげな悪徳商売と感じて、そのままゴミ箱に捨ててしまうのでしょうが、中には大金が入ると小躍りする人もいるでしょう。参加申込書には、クレジットカードの番号を書く欄があり、さすがにここでおかしいと思うはずです。
 ネット検索すると、沢山ありますね。この手のDMに対するクレームが。不況だからこそ、コロッと騙される人がいるのかもしれません。

?1月16日(木曜日)、今週の土曜日(18日)の14時〜17時第4回かごしまMacユーザーグループの定例会が、鹿児島市与次郎のパソコンミスミ教室Aであります。もちろん参加するつもりです。
 何度も書きましたが、異種業者(医療職でない職業)の方々と趣味についてフランクに話せる機会がすばらしい。そういうわけで私は毎回この集まりに喜んで参加しているのです。この日、産業医の講習があるのは知っていますが、
Macユーザーグループの定例会が私にとっては大切です。
 ところで、とうとうマイクロソフトがWindowsのソースレコードの公開に踏み切りました。これまでWindowsの設計図であるソースレコードは企業秘密でしたが、世界の政府機関や国際機関に限定して公開されるようです。時代の流れはオープンソース、LindowsというWindowsを意識したオープンソースが出てきたり、Linuxにシェアを奪われたり、AppleとSONYと不仲になったり、マイクロソフトも戦略転換のようです。それにしても、こっそりとMS-DOSやWindows 3-xやWindows 95のサポートを中止していたとは。2003年にはWindowsNTが、2004年には
Windows98がサポートされなくなるそうです。きっと、ちょっとした混乱が世界中で起こるでしょう。対応策としてWindowsXPへ移行しなさいというのが、マイクロソフトの言い分のようです。

?1月15日(水曜日)、年賀状にホームページのアドレスとe-mailアドレスを印刷したので、知人から少しばかり反響があります。「ときどきつぶやきを読んでますよ。」とか、「懐かしい川上先生が身近に感じられます。」とか、メールをいただきました。
 その中で、2枚の写真を添付して電子メールを送っていただきました。送り主は、前の病院(高原町立病院)でお世話になった検査技師のH先生です。
 
H先生
は私が在院中に定年退職され、その後、私の患者さんであり、ゴルフ友達でもありました。とても気さくな方で沢山の楽しい想い出があります。また、奥様は病院の総婦長でしたが、宮崎県小林市の介護支援センターの立ち上げのため病院を早期辞職され、介護保険制度スタート以前から訪問看護の普及に尽力されました。一方では宮崎県の看護大学で講義をされており、とても忙しい方でしたが、若い職員を自宅に招いてご馳走を振る舞って下さったり、とても面倒見のよい方でした。
 
2枚の写真は、宮崎県都城市の高千穂牧場の羊とそこから見える高千穂峰と思われます。H先生夫妻と病院職員と、えびの高原から韓国岳に登り、高千穂河原まで7時間以上かかって霧島連山を縦走したことを思い出しました。H先生は、スタート直後、自分一人で缶ビールで乾杯して、韓国岳を登り始めましたが、2合目に達しないうちに動悸で弱音を吐かれました。子供たちが両手を引いて、途中酸素吸入をしながら、完走できたことを懐かしく思い出します。

?1月14日(火曜日)、連休中、桜島の湯ノ平展望台に行ってきました。フェリーで袴腰に着いて、きれいに舗装された道路を10分程度走ると展望台に着きます。近くに京都大学の桜島火山観測所があります。湯ノ平展望台は海抜373mで、桜島の北岳がすぐ目の前にみえますし、反対側には鹿児島市が南北に広がってみえます。
 写真は、湯ノ平展望台から見た、私が訪問診療で走り回っている吉野台地です。写真でははっきりしませんが、吉野の高圧線の鉄塔や牟礼岡などがみえます。 こうして見てみると、実に広い地域を訪問診療しているんだなあと思います。北(写真の右)は吉田町、南(左)は、坂元町・鼓川町です。実際は、下荒田や冷水町まで訪問診療しています。
 私は、幼稚園に入るまで桜島に住んでいたので(改新小学校近く)、桜島に来るのが好きです。今回は、あちこち行くことができませんでしたが、袴腰から古里へ通じる国道から溶岩地帯を見ながら、松の木がずいぶんと増えたなあという時間の流れを感じました。そして、ここ桜島町も市町村合併によりやがて鹿児島市になるのだなと時代の流れを感じました。

?1月11日(土曜日)、毎日、インフルエンザのことばかり書いているので、話題を変えようと思いましたが、ちょっと浮かびません。北朝鮮が核拡散防止条約(NPT)から脱退したというニュースは少しヘビーだし、未公認の拉致被害者150人以上というニュースはやっぱりと唖然としてしまいます。
 明日から連休です。成人の日が1月15日から1月の第2月曜日になってから確実に連休になっているわけですが、なんだか楽しみです。正月は家族とゆっくりできなかったので、連休は家族サービスしようと思います。少し遠くに出かけてみたいと思っています。子供と約束のフェリーに乗って桜島に行くか、知り尽くしている霧島方面に行くか、懐かしい宮崎方面にドライブするか、南薩摩のドライブもいいなあ。
 それでは、みなさんもゆっくり連休をお過ごしください。風邪やインフルエンザにかからないように手洗いうがいを励行してください。

?1月10日(金曜日)、今朝の朝礼では、風邪とインフルエンザのことについて話しました。病棟の入院患者さんの間に風邪がまん延していることに危機を感じてのことです。
 今日になるとさらに二人が発熱していました。職員にも風邪症状のある方がいます。こうしてマンパワーがダウンした状態で、病棟の仕事量は増えています。診療所の病棟と言えども、気管切開をして人工呼吸器を使用している患者さんが2人、胃瘻の患者さんが5人います。新人の看護師が働こうとしたらやりがいがありすぎる程です。
 在宅の方も、発熱患者さんが多くて、緊急往診が2〜3件あります。おかげで訪問診療が終わるのが、6時過ぎ、それから病棟をみます。さすがに昨日は疲れてしまって、子供に添い寝したらそのまま朝まで寝てしまいました。

?1月9日(木曜日)、昨日、内村内科の病棟に緊急で肺炎の患者さんが入院することになり、部屋づくりに難渋しました。女性の3人部屋を男性の4人部屋にすることで解決できたわけですが、言うは易し、行うは難し。しかも看護師さんの頭数が少なく、夜の8時ごろまでかかってベッド移動をしたようです。ご苦労様でした。
 そして、今日朝病棟に上がってみると患者さんの半分が発熱しています。診察した結果、「インフルエンザ」ではなくて「かぜ症候群」でよさそうで、軽くてすむかと思いきや。気管切開を受けている二人の患者さんも感染しています。外来も「かぜ」の患者さんが多く、病棟も「かぜ」がまん延してしまいました。どうやら去ってしまった新春寒波の置き土産のようです。

?1月8日(水曜日)、日本時間の今日深夜2時から、米国サンフランシスコでアップルの新製品の発表がありました。すごい発表内容でした。私は、深夜何度も目が覚めて、インターネットでライブで見ようとしたのですが、仕事と体力のことを考えてやめました。起きてすぐアップルのサイトを見るつもりでしたが、朝早くから在宅患者さんの状態が悪くなり、それどころではなくなりました。
 今(朝8:30)、緊急往診を済ませ、院長室のパソコンでアップルのサイトを見ています。すごいノート型パソコンPowerBOOKがアルミアロイボディーに身を包んで登場になりました。しかも、液晶画面は12インチ、15インチ、17インチの3種類。12インチは、重さ2キログラムでコンボドライブ標準装備。プロ仕様のハイエンドユニットは17インチとバカでかい。それと、ベータ版ですが、マック専用のブラウザが配付されました。名前は「Safari」、マイクロソフト社の「Internet Explorer」よりも読み込みが3倍速いということです。そのほか、FireWire800、54MbpsのAirMac、Extreme、Bluetooth、アンビエントライトセンサー搭載の未来型バックライトキーボードなど新技術が満載です。久しぶりにウキウキしました。

?1月7日(火曜日)、インフルエンザの患者さんが増えてきました。どうやら正月帰省で東京・大阪・福岡方面から持ち込んだインフルエンザが一斉に広まろうとしているのでしょう。鹿児島市街地に仕事場や学校がある人が家族にうつしたり、若い人が同居している老人にうつしたりするケースが多いようにみうけられます。とにかく集団生活しているところからインフルエンザがもちこまれるようですので十分注意してください。
 インフルエンザの予防接種を受けていても感染しないとは限りませんが、軽くてすみますから、それなりの効果はあるわけです。万一、インフルエンザに感染したと思ったら、病院を受診して坑ウイルス薬の投与を受けましょう。48時間以内でしたら劇的に効果があります。
 ところで、昨日の訪問診療は夜の7時までかかりました。熱発患者さんが多くて、しかも、雪道で思うように走れなかったからです。
 往診を頼まれたケースには、こんな方がおられました。「毎月近所の○○さんの家に往診されているのをいつも家から見ていたので、今日はうちのおばあちゃんが熱が出て病院に行けそうもないから内村内科の先生なら来てくださると思って電話しました。」ほんと、その方の家から毎回私たちが歩く階段のある坂道がよく見えます。もしかしたら歩きながらふーふーきついと言ってるのも聞かれていたのでしょうか。

?1月6日(月曜日)、昨日鹿児島は16年ぶりの大雪が降り、今日も残雪が至る所にみられます。
 昨日、内村内科は日曜当番医でしたので、こんな大雪では患者さんは来られないだろうと予想していましたが、朝9時前から外来患者さんがみえました。私はその時、自宅の車庫で、元愛車のジムニーにチェーンを装着するのに奮闘していました。受付から電話が入り、結局説明書どおりにチェーンを装着することができないまま、仮装着状態で出勤しました。しかし、全然問題ありません。10センチ積もった雪も、凍ったところも平気で進みます。
 昨日は元愛車のジムニーが大活躍しました。外来患者さんが30人来られましたが、訪問診療を8人しました。シフトを4WD(low)に入れて、私がハンドルを握り、助手席に看護師を乗せて訪問診療です。北海道あたりの訪問診療って、こんな感じかなあと思いながら、久々の雪道を子供のようにワクワクしながら運転しました。

?1月4日(土曜日)、新年あけましておめでとうございます。皆様、正月はいかがだったでしょうか。
 私にとっては、ごく短い正月が終わって、早速今日から仕事という感じです。初日早々忙しいです。そしてインフルエンザの患者さんがちらほらみられ始めました。明日からはずいぶんと寒くなるらしいので、一気にインフルエンザの流行となるでしょうか。明日の日曜日は、日曜当番医です。適当に忙しいことを希望します。
 ろうけん青空の屋上から撮った「朝日」の写真です。撮った方は、当院の外来看護部長であるK氏です。桜島の北側から朝日が昇ってくる瞬間を撮ったものです。意外と難しいのです、この瞬間を撮るのは。
 それでは、今年もいろいろ長くつぶやいていきますので、よろしくお願いします。タイトルを「院長室からの長いつぶやき」に変えさせてもらいました。つぶやきにしては長い過ぎるというクレームがあったものですから。それから、「院長のあいさつ」を更新しました。内容は今朝の朝礼でしゃべったことと同じです。