「院長室からの長いつぶやき」は、私の日常生活や仕事に関すること、社会で起きたこと、医療・介護に関すること、パソコンとくにMacについて書いたものです。「つぶやき」にしては長いので、日記と思っていただいても結構です。内容はあくまでも個人的な意見ですが、医師、かごしまマックユーザーグループ会員としての立場もありますので、ご意見ご感想は直接院長宛にメールしてください。<こちらにメールください>
2003年1月4日、医療法人明輝会内村内科 院長 川上秀一
・2月28日(金曜日)Virtual
PCというソフトを使うとMacintosh上でWindowsのソフトが動きます。詳しく説明すると、MacOSX上でVirtual
PCというエミュレーションソフトが動き、そのVirtual PC上でWindowsXPが動きます。そのWindowsXP上でWindowsのいろんなソフトが動きます。
MacとWinでは、同じブラウザソフトを使っても、画面が異なって見えると言われているので、実際Virtual PC上でWindowsのInternet
Explorerを立ち上げ、同じサイトを見比べてみました。Webを提供する者としては、その違いがとても興味あるところなんです。多くの方々は、Windows環境で私のサイトをご覧のことでしょうが、私はMacを使ってサイトデザインしていますから、私がイメージしているのと微妙にずれが生じていると思います。
それでは、検証してみましょう。上がMacの画面で、下がWinの画面です。JPEGで書き出した画像なので、字の雰囲気が異なることがわかると思います。Macの字はなめらかですが、Winの字はすこし角角しています。えっ、同じに見えますって!それは目が悪いのですよ。違いがわからない方のために私の「院長のあいさつ」を見比べてみてください。これで違いがわかって戴けましたか。やはり、上がMacの画面で、下がWinの画面です。
このように同じパソコンでもMacとWinでは雰囲気が異なります。また、ブラウザソフトによっても違いがあります。 きょうの話題は結構力が入りましたが、理解していただいたでしょうか。
明日のつぶやきは誠に勝手ながら休ませていただきます。月曜日にまた何かつぶやいてみたいと思います。
・2月27日(木曜日)院長の挨拶がお正月バージョンでしたので書き換えてみました。少し長文です。(ここからも入れます)
・2月26日(水曜日)NPO法人PEGドクターズネットワークのサイトに内村内科を登録させていただきました。昨日、はじめてこのサイトを訪れましたが、胃瘻(PEG)について医学的な事柄から保険請求まで幅広く情報公開されています。このサイトは、挿し絵がとてもわかりやすくきれいです。内容的にそうむずかしく書いてないようですので一読されるとよいと思います。また、ここは掲示板があって読者も参加できる生きたサイトです。
ついでに漢方薬のツムラのサイトにも内村内科が登録されています。その中のご近所のお医者さん情報から入っていけます。ここでは、ホームページは宣伝してもらっていません。有料だったからです。
当面の目標として、いろいろなところにリンクをはって明輝会を宣伝することにしています。明輝会のサイトは、『内村内科』と『ろうけん青空』の2本柱で構成されていますが、今後、『ろうけん青空』のサイト更新をろうけん青空に分離独立させ、私は『内村内科』のサイト更新に専念するつもりです。
・2月25日(火曜日)不思議ですね。月曜日になったらすごく天気がいいです。今日も最高の天気です。鹿児島は4月上旬の陽気となっているようです。最高気温が20℃になったそうです。訪問診療で世間を見て回ると、梅とかイワツツジとかとてもきれいです。
そろそろ花粉症の季節なんですが、南九州はスギが多いわりには花粉症の患者さんは少ないのです。ですから、抗アレルギー薬の処方量は薬屋さんが期待するほどではないのです。
それから、 もし、花粉症の方がおられましたら、花粉が飛び出す2週間前からを抗アレルギー薬を飲むようにしてください。花粉症の症状が明らかに出てからは、抗アレルギー薬の効果は薄いと言われています。
写真は、吉野の自宅庭に 移し植えたスギです。なんでスギと思われるでしょう。このスギは、以前住んでいた宮崎県高原町の病院官舎の玄関近くに芽を出したばかりのスギの子でした。高さ10数センチしかありませんでしたが、今では高さ数10センチになりました。今年で4年目のスギです。そのうちに周囲に迷惑をかけるかもしれません。
・2月24日(月曜日)みなさん、週末はいかがお過ごしだったでしょうか。私は、土曜日の夜、ろうけん青空の『満床祝賀会』に誘われて出席しました。まず、出席者が多いのにびっくりしました。聞くと、夜勤者を除いてほとんどの職員が出席ということでした。職員に若い人が多いせいもあると思いますが、祝賀会は熱気があり、楽しい会でした。ろうけん青空のみなさん、ありがとうございました。また、呼んでください。
さて、日曜日は、予告したように家族でぶら〜と出かけました。着いたのは『健康の森公園』でしたが、路上駐車が多い。とても駐車ができません。理由は幼児サッカー大会が催されていたからでした。すぐにあきらめて、水族館に行くことにしました。北埠頭に着くと、写真のような大型帆船が碇泊していて、何百人もの行列ができていました。船はスペインのエルカノ号といいます。21日から26日まで鹿児島に碇泊し、その間、船を開放して自由に見学できるようです。しかし、列に並ぶのはいやなので、子供たちを船の近くまで連れて来て、記念写真を撮って帰りました。
午後は、自宅待機でしたので、芝の手入れなどしながら過ごしました。
・2月22日(土曜日)自宅でホームページの更新ができるのは楽です。時間に縛られることは人間にとってとてもストレスなんですね。
ろうけん青空のサイトを少し書き換えました。1時間足らずの更新作業でした。自分のつぶやきを書いていないことに気づいてあわてて今書いています。
さて、週末の天気が最近悪いのが、気になるところですが、明日はぶら〜とどこかに行きたいと考えています。そのことについて月曜日にでも報告できたらいいなあと思います。
また、 昨日から、私のPowerBookG4上でWindowsXPが動くようになりました。この件については来週報告します。では、楽しい週末をお過ごしください。
・2月21日(金曜日)今日からホームページの更新を12inch-PowerBookG4からします。もちろん、
ソフトはmacromedia社の
STUDIO MXです。2ステップのバージョンアップでMacOSX対応になりました。これで、自宅でも病院でもインターネットカフェでもどこでもホームページの更新作業ができます。これからはつぶやきだけでなく、全体の更新に努めていきたいと思います。
それから、ろうけん青空の更新の件ですが、もうしばらく待ってください。とりあえず、内容だけでも今伝えたいと思います。
《求人広告》 ろうけん青空で理学療法士あるいは作業療法士を1名募集しています。1名増員によるものです。また、内村内科では看護師若干名とケアマネージャー若干名の募集があります。後日、正式にホームページに掲載します。
・2月20日(木曜日)まず、ろうけん青空からホームページの更新に関して2月10日に電子メールを頂いていたのですが、何とか今日中にはアップしようと思います。内容は、求人募集です。急がねば(汗)。ろうけん青空のみなさん、更新作業が遅れておりまして誠に申し訳ありません。
さて、昨日は午後から、パソコンミスミにメモリ増設に行きました。先日買った12inch-PowerBookG4のメモリを最大の640MBにしました。費用が28,350円もしました。あとは、ワイヤレスマウス(Bluetooth対応マウス)と無線LANカード(AirMac
Extreme)を取り付ける予定です。
急いで、パソコンミスミから近くの実家に立ち寄りました。76才の父から「eMacの調子をみてくれ」と頼まれていたので、まずは、OSのバージョンを10.2.4までアップグレードしてあげようと思い、確認すると、しっかり10.2.4になっているではありませんか。それではと、新しいiPhotoをダウンロードして、CDに焼き付けてきたかわいい孫たちの写真をeMacに読み込んであげようとしたら、すでに新しいiPhotoになっているではありませんか。約500枚の孫の写真を読み込ませ、iPhotoの操作を教えてあげました。さすがにアップル純正のターボブラウザソフトSafariはダウンロードしてなかったので、ダウンロードしました。父のインターネット環境はADSLなので、ダウンロードが速い速い。ADSL下では、Safariは速すぎて、もうIEは遅くてイライラしました。
・2月19日(水曜日) 昨日、韓国で起きた地下鉄火災はとても悲惨な事件でした。このような事件で多くの犠牲者が出るたびに、犠牲になられた人たちは運命なのかなあと思ってしまいます。無差別無目的殺人は本当に大罪悪です。
今回の犯人は、2001年に脳梗塞を発症し、その後遺症として右半身麻痺と失語症があったということです。ここまでは、よくみられる脳梗塞後遺症の患者さんですが、後遺症が残ったのは医療ミスだと信じていたこと、また、いつも死にたいと話しており、2002年の夏には精神科受診をしたということです。つまり、重症のうつ病があったらしい。正常な判断能力があったかどうかが今後問題視されてくると思いますが、走行中の地下鉄の中でガソリンに引火させたらどうなるか、それが判断できなかったのでしょうか。
犯人はこれまで数回自殺を試みており、いずれも説得されて未遂に終わっています。今回も自殺は未遂に終わり、何の関係もない人たちを100人以上無残な死に追いやって、何ともやりきれない事件です。
精神科の患者さんの治療というのは難しいものだなあと改めて思います。高血圧の患者さんが治療をまじめにしなくなっても、周囲に影響はありませんが、精神疾患の治療を自らの判断でやめてしまったら、事件をおこすこともあるからです。
・2月18日(火曜日)、今日はとくに話題がありませんと書くと、いけませんね。話題がなくても何か書く、これが大切。ということで、『仕事のストレスが溜まったら病棟で患者さんやその家族とお話するのが一番』という標語を掲げました。
昨日は、結構忙しいでした。昨日締め切りの主治医意見書が10人分。外来の合間や昼休みを利用して夕方までに書き上げました。また、レントゲン写真を撮るために2階から1階に移した患者さんが急に呼吸困難になり、すわっ、気胸をおこしたかと思いました。案の定、右肺音が聴取されません。確認の写真を撮るために再び1階へ患者さんを降ろしました。酸素を5リットル流しながら。すると、少しだけ右肺音が聞こえるようになり、レントゲン写真をみても気胸ではありません。でも患者さんは苦しがっています。結局大きな病院の呼吸器内科に転院することになりました。
夕方、一段落ついて、病棟へぶらり。数人の患者さんの回診というか、雑談まじりのコミュニケーションを図りました。これで、何だか自分の気分も落ち着くのです。大学病院にいたときから病室で患者さんと話していた癖が残っているからでしょうか。
・2月17日(月曜日)、昨日の日曜日は、午前中に10人の訪問診療を済ませ、午後は自宅に帰り、1月24日につぶやいたように芝焼きをしました。まず、消火用の水を用意し、風向きを考えてマッチで長めの芝に火をつけました。するとスーと枯れた芝が燃えていきました。写真のように、茶色の芝が、黒に変わっていきます。風が吹くと、一気に燃え出すので、この時は目を見張って火事にならないようにと注意しました。
しかし、芝焼きは途中でやめました。理由は焼けた芝をよく観察したら、長い芝の下に青い芝が隠れているのです。新芽ではなくて、越冬した緑の茎ではないでしょうか。この部分には水分が多いので、焼けるのは芝のほんの表面だけなのです。
南国鹿児島は1月下旬か2月初めまでの乾燥した時季に芝焼きをすべしという結論を勝手に自分で出して、来年再度芝焼きにチャレンジしようと思いました。
・2月15日(土曜日)、昨夜は、産業医研修会に出かけ、『うつ病、自殺、過労死』というキーワードの講演を聞きました。正確な講演タイトルは記憶していませんが、内容は少しばかり記憶しております。なにせ後ろから2列目という後部席に座ってしまったので、スライドが見えませんでした。カルテとパソコンの画面はクリアに見えるのに、演者の先生の顔もアンクリアです。
社会に影響する疾患のベスト5が現在と2020年の予想がスライドにありました。現在は、気道疾患や下痢性疾患が上位を占めていますが、2020年には、1位が虚血性疾患、2位がうつ病という予想でした。現在、虚血性疾患は5位、うつ病は3位か4位だったと記憶しています。つまり、これからうつ病が増え、精神科や心療内科ばかりでなく、内科など一般臨床家も十分対応していかなくてはならないということです。
昨年の12月13日のつぶやきでも書きましたが、日本における自殺者は増加し、年間約3万3000人だそうです。自殺する人の中に、うつ病患者さんが多いことは当然のこと、昨今の経済不況による影響も大なのです。
これから、うつ病が増加するにつれて一般臨床医もうつ病の治療をすることになるわけですが、精神科などの専門医に紹介すべきタイミングとかうつ病のタイプの説明もありました。
また、フィールドワークの紹介もあり、パラメディカルの方々との連携の重要性と具体例の説明もありました。
講演は、90分で終わり、産業医研修会出席1.5単位をもらって帰路に着きました。
・2月14日(金曜日)、今日は、St.Valentine's
dayでchocolatesをもらいました。くださった方々にこの場を借りてお礼申し上げます。
さて、私はほとんど毎晩1時間ぐらいビデオ編集に費やしています。これまで撮ったデジタルビデオが20数本ありますが、それを編集してDVDに焼き付けるという作業をしています。
しかし、なかなか思うように進みません。つい、懐かしくて子供と一緒になって見入ってしまうからです。現在、9本目に取り掛かっています。
よく4才の子が横に来て一緒に過去のビデオを見るのですが、自分の過去のビデオを見て、「赤ちゃんの○○ちゃん」と言います。けっして「○○ちゃんが赤ちゃんのとき」とは言いません。このことは、時間の連続性がないことを表現しているのかなと思っています。まるで、今の○○ちゃんと赤ちゃんの○○ちゃんは違うように言います。3才を過ぎてから記憶力が出てきたなと思っていましたが、4才になった今でも時間の概念がはっきりしていません。乳幼児期に記憶力がなかったため、その時の○○ちゃんと今の○○ちゃんが繋がっていないように表現します。ビデオに出てくる幼児期の自分をみて「○○ちゃんは面白い」と言って笑います。そして、つい親子で笑ってしまいます。最後は、しまりのない終わりになりました。すみません。
・2月13日(木曜日)、「100歳おめでとう」のタイトルで2月11日の鹿児島新報の朝刊に当法人のグループホームよしの村『さくら』に入所しておられる十島金さんの記事が載っておりました(全文はこちらをどうぞ)。長生きの秘訣は、くよくよ考え込まないことだそうです。
十島さんの長生きの秘訣は、医学的にも納得できます。人間には、リンパ球という免疫系ではたらく細胞がいっぱい存在します。そのリンパ球の中でもナチュラルキラー細胞とよばれるリンパ球は、精神状態によってその活動状態が変わります。つまり、気持ちがふさいでうつ状態にある人、大きなストレス状態に長くおかれた人などのナチュラルキラー細胞のはたらきは悪く、一方、性格の明るい人、元気に楽しく生活している人のナチュラルキラー細胞はよくはたらいています。
私たちの体には、毎日、いくつものガン細胞ができていますが、ナチュラルキラー細胞がガン細胞をやっつけていますから、ガンにならないわけです。
最近のニュースに脱北者の方々が、テレビに出てきますが、みんな実年齢よりも老けてみえます。苦労(大きなストレス)に長くさらされて、皮膚がぐっと老化してしまったという証左です。
・2月12日(水曜日)、昨年11月7日、ブッシュ共和党アメリカ政権はアメリカ中間選挙に圧勝しました。その2日前の11月5日、対マイクロソフト独禁法訴訟が結審しました。しかも、その結審の内容が却って独占を助長する結果になっていることをみなさんご存知でしょうか。つまり、出された独占禁止和解案は、マイクロソフト社が11億ドル分のマイクロソフト社製品を無償で提供するというものです。これでは、ますますマイクロソフト社製品が広まってしまいます。実に変な和解案です。当然すぐに、アメリカのいくつかの州が訴訟をおこしています。
なぜ、こんなことをつぶやくのだろうとお考えのことと思います。きっかけは、昨日のニュースで富士通・NTTコミュニケーションズなど数10社が訴訟をおこしたと報道していたからです。そして、ブッシュ共和党政権とマイクロソフト社が深い関係にあることを知って欲しいからです。もっと言えば、現在のグローバルな不況はブッシュ共和党政権とマイクロソフト社に大きな責任があるのです。
民主党政権において、マイクロソフト社の市場独占が問題視され、これがやがてIT不況を引き起こすことが予想されていました。マイクロソフト社がWindowsでパソコンを大衆化したわけですが、しかし、そのWindows95の完成度が低く、バグだらけ、セキュリティーホールだらけであったために(現在のWindowsXPはかなり改善されていますが、やはりバグとセキュリティーホールが多い。しかも高すぎるライセンス料という新たな問題を作っています)、アメリカ司法当局は、マイクロソフト社を分割(分社)させて、Windowsの独占をやめさせ、市場が活性化するようにしたかったのです。しかし、政権が変わり、個人ユーザーはやはりパソコンは難しいと挫折し、企業はバグとセキュリティーホール対策、それに基づく被害に膨大なお金と時間を費やし、世界は急速にIT不況になっていったのです。
もし、ゴア民主党政権になっていれば、マイクロソフト社はなくなり、Windowsの独占も今ほどはなく、それぞれ特徴をもったOSが正当な市場競争をしたと思います。国産のTronというすばらしいOSも今以上に活躍していたと思います。Tronはアメリカの圧力に潰されそうになりましたが、今では家電製品の中で生きています。だいたい、日本政府や自治体が国産のOSを使わないのはとてもおかしなことです。(Tronについては、昨年11月19日につぶやきました。)
消費者の多くは、Windowsユーザーで、しかもサイレントマジョリティー化しています。文句も言わないで、パソコンを使っている人たちです。しかし、最近また、企業や自治体がマイクロソフト社に法的闘争を始めたことをお知らせして今日のつぶやきを終わりたいと思います。
・2月10日(月曜日)、私事で恐縮ですが、土曜日日曜日の2日間、我が家はお粥デーでした。風邪ひきさんが約二人出たからです。
2日間、お粥を食べることはふつうの人はイヤになるでしょうが、私はお粥が大好きで、病気でもないのにおいしくいただきました。そこで気づいたのですが、お粥はできたてが一番おいしく、時間が経つと糊みたいになってきて全くおいしくありません。しかし、熱い状態でふーふーしながら食べると、お粥はとてもおいしいのです。
入院患者さんがお粥はおいしくないからふつうごはんに変えて欲しいと言われることがよくあります。これはきっと冷めたお粥を食べているか、猫舌で冷めてから食べているからだと思います。お粥と言えば、病人食というイメージですが、入院患者さんは、ベストな状態のお粥を食べることはかなわないことのようです。
また、お粥はダイエットメニューの一つです。水分が多いですから、お米が少しで、ずいぶんと食べたようにお腹が膨らみます。はっきりしたことはわかりませんが、普通ご飯の2倍以上の満腹感がでます。
風邪を引いたかなと感じて体を温める必要があるとき、胃がもたれて胃腸の不調が感じられたときにはお粥がお勧めです。
・2月8日(土曜日)、最近わかったことですが、日本呼吸器学会が同会認定の専門医に『禁煙』を義務づけ、喫煙者には専門医認定や更新をおこなわない方針を決めたらしいです。このことについて、医師の間でも議論があり、大方の意見は、喫煙する医師に呼吸器専門医の資格を与えないというのはおかしい、やりすぎであるというものです。
2001年の呼吸器学会員の15%が喫煙者で、この数字は一般集団と比較して決して低いとは思われません。希望的観測ではもっと低い喫煙率と個人的には思っていました。タバコを吸うという嗜好を基準に専門医の資格をうんぬんすることは、私もやりすぎと思います。
しかし、喫煙する呼吸器専門医や循環器専門医がタバコの害について外来で患者さんに説明できるのかということは考えます。肥満の先生が、糖尿病の患者さんにもっと食事療法を守って、まじめに毎日運動を続けなさいと指導するのも少し滑稽というか説得力に欠けます。
まとまりのない話になりましたが、タバコの害は受動喫煙という厄介な被害もあり、なかなか難しい問題です。当院もやっと分煙コーナーをつくって対応したばかりです。
・2月7日(金曜日)、今朝の朝礼では、『高感度CRP』について職員の皆さんにショートレクチャーをしました。きっと医療職以外の方には解りにくかったと思います。しかし、医療機関で働いておられるのですから、「門前の小僧、習わぬ経を読む」ということわざがあるように、いつも聞いておれば、少しは解ってくると思います。
当院には、末血一般とCRPを数分以内に測定できる機器があります。これは、一般臨床において大きな武器です。この機器を使って、当院では、CRPレベルを早く、簡便に、正確に知ることができます。このことは外来診察、入院治療、在宅医療、すべての場において私は重宝しています。
さて、高感度CRPとは0.01
mg/dlレベルまで測定されているCRPです。そのことで、炎症の一面をもつ動脈硬化症を推定し、虚血性心疾患の発症を予測したり、早期診断できる場合があります。測定感度がよくなったために、今までに考えられなかった臨床的な有用性が発見されています。疾患特異性の問題はありますが、今後さらに知見を積み重ねることによりもっと面白い事実が発見されるかもしれませんということを今朝早口にしゃべりました。
・2月6日(木曜日)、乳幼児に薬を飲ませようとしても、初めから全く口を開けてくれなかったり、飲んだと思ってもすぐに吐き出したり、困ることがあります。
小児の薬は、水薬やドライシロップが多いわけですが、問題になるのはマクロライド系の抗生物質です。マクロライド系の抗生物質は、苦味があるのが特徴です。リカマイシンドライシロップやクラリスドライシロップなどはかなり苦味がセーブされてまだ飲めますが、ジスロマックドライシロップはとても苦いです。しかし、このジスロマックドライシロップはよく効くため何とか飲んでほしいわけですが、これを子供たちは口からだしてしまうのです。
先日このことをジスロマックを販売しているメーカーに尋ねたところ小さく砕いた黒砂糖に混ぜて飲ませるとよいというアンケート調査結果があると教えてくれました。その他に、チョコレートアイスクリームに混ぜるとか、練乳に混ぜるとか、嚥下補助ゼリーを利用するのがうまく飲ませることができるようです。
薬の苦味を甘味で消すというわけですが、ジュースや牛乳は避けたほうがよいです。理由は、ジュースによってはさらに味がおかしくなってもっと飲みにくくなることもあるからです。牛乳は、失敗すると牛乳嫌いのきっかけになります。また、ハチミツを利用することがあると思いますが、1才未満の赤ちゃんにはハチミツを与えてはいけません。その理由は、腸内細菌叢の未発達な1才未満児が極く少量のボツリヌス菌の芽胞を経口摂取しても、死亡率の高い乳児ボツリヌス症になるからです。乳児ボツリヌス症の原因食品としてハチミツが指摘されています。
・2月5日(水曜日)、17インチのワイド画面のiMacが発売されました。CPUは1GHzのPowerPCで、4倍速SuperDriveとAirMac
Extremeを標準装備、Bluetooth対応で219800円です。私が、1年前に買ったiMacは、15インチ液晶画面、CPU 800MHz、2倍速SuperDrive標準装備で、24万円ぐらいしました。
パソコンというのは、次々に新しいテクノロジーを搭載して、性能アップします。ですから、いつパソコンを買うかは非常に難しい決断です。答えは、欲しいと思ったときにかつお金があれば、買うべきです。さして欲しくないときとか、もう少し待てばいいのが出るのではと考えるときは買うべきではありません。寝ても覚めても欲しいという気持ちに悩まされる状態のときには買ってよいと思います。
1月28日に書いたように、私は、12インチのPowerBookG4を買いました。私は、パソコンがないと仕事がはかどりませんし、自宅でも毎日ビデオ編集とかインターネットとか子供と一緒にやっています。パソコンは必需品です。しかし、どこへでも持ち運べるノート型パソコン(重さ2キロ)が欲しかったのでとても満足しています。しかも、こんどのPowerBookG4をテレビにつなぐと、大画面でDVDがみれるので、DVDプレーヤーを買わずにすんでよかったと思っています。
・2月4日(火曜日)、まず、昨日の『院長室からの長いつぶやき』で誤解があったようなので、再確認しておきます。一部の方から、30日処方を推進しているのですかとお尋ねがありました。答えは、Noです。前の病院では、毎日50〜80人の患者さんを一人で診察し検査もおこなっていたという事情があったからです。患者さんの来院コンプライアンスに応じて30日処方をすることもあるとご理解ください。
さて、昨日は我が家でも節分の豆まきをしました。私は写真のような鬼のお面をかぶりました。しかし、これが大失敗でした。純粋な子供にはとても怖い顔なんですね。1才になったばかりの長男がつまづいて倒れたので抱き上げると、長男の目の前に鬼の顔。ビクッと体が反応して大泣き状態になりました。と同時に長女もヒクヒクと言い出してワア〜と大声で泣き始めました。豆をぶつけられて笑いで誤魔化そうとしましたが、全く効果ありません。何だか変な節分になってしまいました。
最後に節分のサイトを紹介して終わります。(ココ)
・2月3日(月曜日)、今朝の朝礼で理事長が無診察医療はいけないと言われておりました。解りやすく言うと、診察せずに(医師に会わないで)受付で処方箋を発行してもらってお金を払って帰る患者さんはダメですよということです。
このような患者さんは、どこの病院にもいっぱいいます。もちろん、慢性疾患の患者さんが多いわけで、診察を促すと、「今はどうもないから」とか、「調子がよいから」とか、「今日は忙しいから」とか、「この次に診察を受けます」とか言って、処方箋だけ受け取って帰ろうとされます。
私が前病院に赴任したころ、1週間処方が結構多く、同じ患者さんが毎週来られるのです。一方で、全く顔の見えない患者さんがいっぱいいました。それで、2週間処方を原則とし、希望者には30日処方としました。そして、30日処方を希望される方は必ず診察を受けるようにしたのです。長く診察していない患者さんには、診察しなければ薬を出せないから診察をうけるように外来看護師から何回も説明させました。徹底してこのことを言い続け、その結果、真面目な(当たり前な)患者さんは残り、これに納得しない患者さんは逃げてしまいました。
しかし、全体として患者さんには好意的にとられ、患者数の増加に繋がりました。特にこの30日処方は人気がありました。これを希望して患者さんが少し集まってきました。30日処方者が増えると時間に余裕が出てきます。その分、ゆっくり患者さんを診れるし、検査を多く実施することができました。
少し、趣旨が変わってしましましたが、理事長がおしゃったように、診察して治療方針を決める(処方箋を発行する)という当たり前のことをもう一度やろうと思います。
・2月1日(土曜日)、きょうは忙しい土曜日でした。外来の合間に3件訪問診療しました。そのうちの一人は、若い人で神経難病の患者さんです。
当院には神経難病の患者さんが多いように思います。小脳脊髄変性症の患者さんが二人、多発性硬化症の患者さんが一人、脳性小児麻痺の患者さんは数人以上おられます。
今日、時々当院に来られる若い患者さんで、やはり神経難病の患者さんが永眠されたということを訪問看護ステーションから聞きました。呼吸不全で亡くなられたそうで、これには少しショックでした。生前から人工呼吸器の使用や気管切開は受けたくないと言われていたそうです。一度、そのことについて本人と話してみたかったと思いました。私は主治医ではなくて、風邪のときだけ診る医者でしたので、本人のお母さんはよく知っておりましたが、患者さんの人生観や病気観は知りませんでした。
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