院長室からの長いつぶやき(2002年7月14日〜)


 

「院長室からの長いつぶやき」は、私の日常生活と仕事に関すること、社会で起きたこと、医療・介護に関すること、パソコンとくにMacについて書いたものです。「つぶやき」にしては長いので、日記と思っていただいても結構です。内容は個人的な意見で少し偏った見方もありますが、医師、かごしまマックユーザーグループ会員としての立場を常に自覚して書いています。あなたのご意見・ご批判・ご感想は直接私宛にメールしてください。<こちらです
 2003年1月4日、医療法人明輝会内村内科 院長 川上秀一
 

■9月30日(火曜日)きょうで9月が終わりです。朝夕、少し冷え込むようになり、喘息の患者さんが少し増えているような状況です。まだまだ、インフルエンザの季節は来ませんが、明日からインフルエンザの予防接種が始まります。明輝会の職員は全員打ってほしいと思います。また、今年からはインフルエンザの迅速診断キットも導入して、外来診療に役立てたいと思っています。
 非常勤の先生の突然の予定変更のあおりで、今日一日外来スタッフはバタバタでした。一度立てた予定が変更になった患者さんには、変更になった訪問診療日が書き込まれたカレンダーを配らなければなりません。夕方までにそれも何とか終わりました。外来スタッフのみなさんご苦労様でした。
 さてさて、自宅サーバーですが、サイト公開には成功しました。つまり、どのパソコンからでも自宅サーバーの中の公開されたファイルを見ることができます。残りの作業はFTPでデータ転送する設定です。あと少しです。これらの一連の作業をほとんどS君がやってくれます。感謝です。
 最後に、G5はとても速いと実感しています。Office以外のアプリケーションはほとんどインストールできました。今後しばらく、ビデオ編集のために主に使う予定です。

■9月29日(月曜日)夕方まで連続して外来患者さんが見えました。だから結構忙しかったのです。月末ですから訪問診療患者が少ないので、午後はゆっくり過ごせると思っていたのですが、やっと患者さんを診終わったころに、トンだニュースが入りました。来月からの非常勤医の大きな変更が大学から知らされ、急きょ来月の訪問診療の予定を組み直すことになりました。すでにカレンダーの印刷が終わり、各家に配ってあるのですが、これも来年から実施される研修医制度のあおりでしょうか。
 さてさて、PowerMacG5が院長室に届けられました。時間がなかったので、G5を設定できず、ここでは感想を述べることができませんが、追って報告します。それにしてもデザインがクールでいいです。

■9月27日(土曜日)愛機PowerBookG4(12")がスワッ入院(アップル修理センター送り)かと思いましたが、いま病院(パソコンミスミ)に行き、アダプターの断線ということで入院せずにすみました。昨日から充電ができなくなっていたので、以前の落下事故の症状が出てきたのかと心配しました。落下によって本体のあちこちがゆがんでフタがカチッと閉まらなくなっていましたので、修理代を見積もってもらったら5万5千円ということでキャンセルしていたのです。いよいよ入院費を払わないといけないかなと少し落ち込んでいましたが、アダプターの無償交換で元気になりました。
 なんだか得した気分になったので、アップルワイヤレスマウスを買いました。写真を見て下さい。当然ですが、ケーブルがないんです。使ってみると、とても便利。ケーブルが巻き付いたり、引っ掛かることもなく快適!なんだか不思議な感覚です。本体から7メートル以内は信号が届くそうです。ワイヤレスキーボードもありましたが、今のところ必要ないのでこれは買いませんでした。
 また、パソコンミスミには予約したPowerMacG5(dual 2GHz)が到着していて、「持って帰られますか?」と訊かれ、「来週でいいですよ。病院に持ってきて下さい」と約束しました。パソコンミスミにはお客さんが多くて、びっくりしました。すでにPowerMacG5(dual 2GHz)が6台売れたそうです。
 今夜は、病院の歓送迎会があるので、久しぶりに夜の天文館に出かけます。 病棟から呼び出されなければいいがと思いながら。

■9月26日(金曜日)一昨日の南日本新聞の夕刊の8面に内村内科で訪問診療と訪問リハビリをしている患者さんが紙面の半分の特集記事で載っていました。この方は障害者ですが、この方とこの方にとって「なくてはならない人」の出会いや将来の夢が書いてありました。
 私は、この方(患者さん)とは内村内科の院長になって初めて会ったのですが、この方の詩集を持っていましたので、名前は知っていました。写真がその詩集です。ロマンチストなんです、この方は。訪問診療で自室を訪ねると、そのことがよくわかります。
 内村内科の近くに障害者の総合福祉施設「夢のまち」が建設されます。もともとこの方のお母さんがりっぱな人で、障害者も働いて社会に貢献しなければいけないという考えをもっておられたと思います。お母さんはもう亡くなられておられませんが、おかあさんが手がけた共同作業所は、大きくなって将来は総合福祉施設「夢のまち」になるのです。

■9月25日(木曜日)東京大学の坂村教授らが開発した基本ソフト、トロンを推進する「T―エンジンフォーラム」とWindowsのマイクロソフト社が次世代ソフトの共同研究などで提携しました。報道の見出しは、「今回の提携は歴史的な和解」となっています。 いや〜、このニュースには少しショックを受けました。あれほど強くマイクロソフトを非難していた坂村教授が態度を180度変えたとは、やはり何か大きなものが動いたのかなと思いました。何でもほしいものは、大金で買い取ってしまう「真っ黒ソフト社 」のやり方がまた出たのかなと思います。
 それはそうと、坂村教授が在籍されておられる東京大学の共用パソコンが来年度からすべてマックに変わるという話題もあります。このニュースを知って、ニコッとしました。東京大学の教職員と学生3万人が使うパソコン1150台とサーバーがマックになるというのです。マックを導入する理由がいいですね。「ウィンドウズに比べて様々なソフトの導入がしやすく、不具合が起きても自分で直しやすい利点がある」 というのが、マックに決めた理由だそうです。
 今朝は病棟から呼び出されて、朝4時半から仕事をしています。今かなり眠たいですが、昼休みMRさんと会う約束をしているので休まずに頑張らねば。明日は待ちに待ったG5の 発売日です。
 (追記)自宅サーバーの設定はほぼ終わりました。あとはデーター転送の設定をしなければいけません。うまくいけば、今月中に自宅サーバーが動きます。

■9月24日(水曜日)外来を受診された患者さんで、かなりのインテリな方が、癌が治る水のことを話されました。訊くと、その水はタダの水ではなく、25万円ぐらいの費用がかかるのですが、それを飲むことで知人の末期癌が治ったというのです。一人のケースだけでなく、大勢の?人で実際、癌が治っているのですということでした。医師会の若手の先生としてこの事実をどう考えますか。そして、医師会、厚生労働省がこの治療に真剣に取り組むべきであると思うが、どうか考えますかと問われました。
 私は、その事実が科学的に正しいか検証し、統計学的な解析をして、有効な治療法であるかどうか判定できなければ、国としてはその治療法を推進できないでしょうと答えました。

 「事実、多くの人の癌が治っているのです。」ということを力説されますが、その多くの人という表現があいまいだと私たち理系の人間は疑うのです。母集団の規模がどれくらいで、バイアスが働いていなくて、有効だった人の割合がどれくらい、無効がどれくらい、などなど感情を入れないで、無味乾燥な数字の羅列から出てきた答えが統計学的有意差いくらを以て有効であるといわれて初めて納得して治療薬(方法)と言えるのです。
 インテリな方なのですが、どうしても「医学はサイエンスである」ということがわかってもらえなかったような気がします。エモーショナルには、癌患者にその水を試してみたいという気持ちは十分にわかるのですが‥‥。

■9月23日(火曜日・秋分の日)上野原縄文の森に行ってきました。台形の丘の上に広がる縄文遺跡群はロマンを感じさせるものでした。縄文人たちは、なぜこんな小高いところに住んでいたんだろうというのが、まず疑問に思うことです。9500年〜7500年前の縄文人が何を考え、何を楽しみとし、生きていたのかなあと想像することはとても楽しいことでした。
 自宅サーバーに関して、ルーターを導入し、自宅内の配線を変えました。必然的にネットワークの設定が変わります。何とか設定がうまく終わり、3台のパソコンともインターネットできます。また、WWW, FTP, Gopherのサーバーの役目をするアプリケーションであるNetPresenzというシェアウェアソフトをネット上で買いました。自宅サーバー構築はまだまだです。

■9月22日(月曜日)飛び石連休の間の仕事は忙しいものの楽しいものです。けれども、内村内科には重症患者さんがたくさんおられて、気が抜けない状態が続いているのです。
 癌の末期で重症のAさんは、食事もとれなくなり、毎日点滴を続けています。先週、私は事あるごとに
入院をすすめました。ちょうど内村内科の病棟に1床空きがありましたし、見るからに家族に疲労の色がみえていました。しかし、「最期まで在宅で頑張ります。」というのが、家族の返事でした。
 しかし、きょうは、朝から電話で、「入院できないだろうか。」と、2人の家族から2〜3回頼まれました。お互いに連絡していないようです。それぞれに事情をお話ししました。先週は入院しないという返事だったので、あいにく他の患者さんが今日入院してくることに決まっていました。「困りました。他の病院へ紹介しましょうか。」と言うと、「これまでお世話になったので、他の病院には行きたくありません。」と泣きつかれてしまいました。
 午後から患家に赴き、家族と直接話をしました。そこには電話をされたキーパーソンの男性はおられず、数人の女性たちに私は囲まれて、薬のこと入院のことなどいろいろ質問を受けました。「わかりました。帰ったら、何とか入院できるようにしてみます。」
 病棟を診て回りながら、なかなかベッドを空けるのはむずかしいなあと困惑していました。そうこうするうちに、受付の女性が「Aさんの家族から電話がはいって○○病院に入院することになりましたから紹介状をお願いします。」ということですと言われて、ガクッときて、唖然としましたが、最後はホッとしました。
 そう言えば、船頭さんが多かったなあと思いました。『船頭多くて船山に上る』っていうようなことわざがあったような気がします。キーパーソンが仕事で忙しく小回りが利かないために、キーパーソンもどきの女性の船頭さんが数人。なかなか舵取りがむずかしかったようです。

■9月20日(土曜日)台風は東にそれて大したこともなくすみました。午前で仕事を終えて、早速自宅にPowerPC8500改変G4を運びました。これから自宅サーバーを構築する作業です。難工事が予想されます。
 さて、これから漢方医学の講習会を受けに行きます。このあいだも漢方講習を受けましたが、今夜は大阪の先生の講義です。 この年になると、もの覚えが悪く困っています。今夜は何か1つ臨床に役立つことを学んできたいと思います。きょうは忙しいのでこれにて失礼します。気が向いたら、また何かをアップしようと思います。よい週末をお過ごし下さい。
 それから、内村内科の受付のみなさんが、映像でみる明輝会から見れますよ。最近、デジカメ撮影から写真の修正、サイトの校正、アップは内村内科の診療放射線技師の内田君がやってくれています。感謝です。

■9月19日(金曜日)今朝の朝礼で市場原理のアメリカ医療事情が果たしていいものかということを実例を交えながら職員に話しました。この話題について3週連続です。患者さん中心でない、経済効率を追求しすぎたアメリカ型医療はかなり問題があります。貧富の差があり過ぎる、何でも訴訟というアメリカ社会がそっくりアメリカの医療の姿です。それをモデルに日本の医療も変えていこうという今の政府の姿勢には修正をはかり、よりよい日本型医療の姿を模索すべきです。
 もう一つ、ホームページ用のレンタルサーバーの容量がほぼいっぱいになりつつあるので、自宅サーバーを構築することにしました。容量のことを気にせず、バンバンビデオでも写真でも公開していくホームページにしていきます。
明日は自宅サーバー構築に一汗かかねば!(でも台風が近づいています(ToT))
  写真は今の院長室の私のデスクです。デスクの下に置いているPowerPC8500をアップグレードカードで700MHzのG4にしてあります。これを使って自宅サーバーを構築します。デスクの上では22インチのApple Cinema Displayがポツンと寂しそうです。早くPowerMacG5が来ないかなと泣いているようです。
 映像でみる明輝会を少しずつアップしています。今日は病棟スタッフを公開しました。デイケアスタッフ、グループホームスタッフのみなさんは今しばらくお待ち下さい。

■9月18日(木曜日)8月29日から外来のマックをiMacからPowerMacG4に変えて仕事をしていますが、まったくストレスレスです。クラシック環境が安定していて主治医意見書がスイスイ書けるのが最大の原因です。もうすぐ1ヶ月になりますが、もちろん1度もフリーズしたことがありません。ディスプレイも20インチと大きいのでとても見やすいです。また、特筆すべきは、このマック上でWindowsXP Home Editionが快適に動くことです。写真はごきげんな筆者です。
 これまで使っていたiMacは病棟で活躍しています。iSightが付属していますから、筆者の自宅とビデオ電話でやりとりできるのですが、恥ずかしさと面倒くささが大きくて実現していません。まあ、そのうちにと思っています。
  看護師さんに指示を出すだけのためにお互い顔を見せあう必要はないのですが、見ないとわからないものを自宅に居てすぐに見る場合とか、患者さんの家族と直接話す場合に便利なのかなあと思ったりしています。
  いずれにせよ、ビデオ電話は家族とか恋人同士でないと利便さを実感できないのかな〜と思う今日この頃です。ちなみに私の両親と東京の妹と孫は、毎晩のように長々とビデオ電話をしているようです。

■9月17日(水曜日)久しぶりに芝の手入れをしました。伸び放題になっていた芝をハサミでザクザク切ってみると写真のようになりました。薄茶色に見えるところが長く伸び切った芝を刈った証拠になります。太陽の光が長い芝の中には差し込んできませんから葉緑素が消失して白くなっています。芝が伸びると土も浮いてきてよくありません。壁の近くはハサミが入りにくいので、きょうはパスしました。ポリ袋いっぱいに芝や雑草を取ったんです。
 というわけで、久しぶりにいい汗をかきました。あとはゆっくりとお風呂にはいってビールというのが最高ですね。
 さて、11月に聖路加病院で「医療法人明輝会の広報戦略 ここまでできるHPの活用」というタイトルでお話をさせてもらいます。そのときの資料をKyenoteで作っています。これもなかなか楽しい作業です。いろいろとアイデアが湧いてきますが、思い付き(アイデア)と実際の作業のギャップが大きいのが、少し問題です。

■9月16日(火曜日)連休明けの外来はとても忙しく、昼休みはまったくなく、昼食を2時過ぎに食べて、2時15分には往診車に乗って走り回りました。訪問診療が終わったのは5時過ぎでした。この間に外来患者さんの診察に3回呼ばれました。そういうことで、つぶやきを今になって書きます。
 まずは、連休中のことから書きましょう。14日は霧島方面に出かけました。霧島には手打ちそばを食べさせてくれるところがたくさんあります。霧島町田口、霧島神宮前から都城方面に向かう国道から霧島ロイヤルホテルに行く道がありますが、その途中に手打ちそば手打ちうどんを食べさせてくれる民家を改造した店に行きました。大将が兵庫県の人でそば、うどん、米は兵庫産で、とてもおいしかったです。
 霧島は ソーメンも美味しい所です。この間は神宮前から都城方面にもう少し走って、ウエルネスグリーンヒルに行く分かれ道のところに「せせらぎ」という名前のソーメン流しがあります。水が豊富で、ソーメンの味もグッド、なぜかそこにはチョウザメがいました。
 15日は、都井岬、幸島に行きました。都井岬の御崎馬と接近して記念写真を撮りました。車で馬の横を通っても、怖がることもなくのんびりと草を食べているのにはびっくりしました。写真でほほえんでいるのが筆者です。両手で子供の手を引いています。
  そこから北へ数キロのところに幸島があります。周囲4キロの小島に100匹の猿が生息しています。写真の船に乗って島に渡るのですが、海上を走るときはとても気持ちがよいものでした。ここは私のお気に入りで、今回で来るのは3回目。近くにはきれいな砂浜が多く、あのキムタクと工藤静香がサーフィンをしていた恋ヶ浦もあります。連休中の走行距離ざっと550キロ。日直の先生が居て下さる時間内の忙しい移動でした。

■9月15日(月曜日、敬老の日)

■9月13日(土曜日)きょうは朝から「つぶやき」を更新しています。しかも、いつもと違う更新作業です。私が愛用していますホームページ作成ソフト(StudioMX)を出しているマイクロメディア社がホームページの更新作業を簡単にできるソフト(Contribute)を発売したので、30日間試用をダウンロードして使っているのです。

 使用感ですが、サーバーとのデータのやり取りを除けば、ワープロ感覚で更新作業ができます。そういう意味においては、簡単です。しかし、データのやり取りに時間が相当かかるので、ブロードバンドでないとイライラしそうです。まあもう少し使ってから結論を出さないといけませんね。
‥‥いまから外来の患者さんの診察です。続きはあとで‥‥

 今夕方6時です。かごしまマックユーザーグループの定例会から帰ってきました。これまで知らなかったスキルを習得できたり、何人かの方とお話でき、楽しい時間でした。何よりもサコさんは実に愉快な人だなあと思いました。サコさんG5が院長室にやってきたら是非とも遊びにきてください。tokuさん発案でiSightを使ったiChatAVをしようということになったのですが、如何せん、私の1台しかiSightがなく、実現しませんでした。
 さて、夜は南風病院の先生方と会う約束をしているので、今から出かけます。連休の方も多いと思いますが、楽しい連休をお過ごしください。

■9月12日(金曜日)台風14号はあまり影響がなく、ちょっと風が強かったくらいですみました。そして台風の影響でしょうか、外来の患者数が少ないです。
 昨日は家庭裁判所から書類が届き、2名の患者さんの鑑定書を書くようにと命令されました(ほんとは事前に了解してたわけです)。しぶしぶ受けた仕事ですが、いざ内容をみると実に細かくて面倒なものです。最後に虚偽を書くと、刑法○○条により刑罰を受けますと書いてあります。
 これってとても怖いです。たとえば、A氏は将来回復する見込みがなく、したがって財産管理ができず、相続権を放棄してよいかということを医学的に証明するのですが、回復したら虚偽になります。B氏は若い人で、家族やパラメディカルの熱心なケアによって驚異的な回復をみせています。このB氏について私は鑑定書を書かなければなりません。くれぐれも刑罰を受けないように祈るばかりです。

■9月11日(木曜日)ここ2,3日、周囲にニュース性のある出来事が乏しいためか、つぶやきを書こうとしても書けません。面白い出来事でも公開できない内容や守秘義務にからむものもあります。また、力が入ってきたからでしょうか。自然体でつぶやくはずだったのに…。
 妻に言うと、「あんまり色んなことを書くからよ。」 と言われました。1日でいくつもの話題を書いているわけだから、ネタがない訳ではなく、ネタをばらまいて、少しは取っといて後で使えばという意味でしょう。
 しかし、それは性格上できません。美味しいものは一番に食べたいし、言いたいことは言ってしまう。 そしていくつもの話題に触れようとする欲張りな文章構成となるのです。「さて」と書いて、強引に話題を変えてしまっている最近の私の文章です。
 さて、 「医療法人明輝会へようこそ」 のホームページがYahooJAPANに登録されていないのはどうしてですかと尋ねられます。答えは、みなさんの推薦が少ないからです。ここから、みなさんが登録していただければ、近い将来このページに登録されるかもしれません。もちろんスタンダードコースですよ。どうにか登録ができる方は登録推薦のほど、何とぞよろしくお願いします。

■9月10日(水曜日)きょうの午後は、産業医の講習を受けにアイムビルの中にある鹿児島産業保健推進センターに行きました。講習を受けているメンバーは20名程度で、中に18年ぶりに会った先生がおられました。私が鹿児島市立病院にいた当時病理解剖が多かったのですが、そのときの病理解剖医の先生でした。とても優しい先生でよく解剖を教えてくださいました。こんなところで再会するなんて。講習の内容は作業環境の実地で、気温・湿度・騒音・粉塵量・炭酸ガス濃度・照明度などをグループ単位で測定するもので例のごとく楽しいものではありませんでした。
  家に帰って東京の妹にビデオ電話をかけました。パソコンの画面いっぱいに顔が写って話すのですが、何百キロも離れた東京が身近に感じられます。ほんとに便利な時代になっていくなあと思いました。
 さて、今週は2人の患者さんに手術を勧めて外科に紹介しました。ひとりは問題なく、腫瘍切除に向かって進んでいますが、もう1人は、腹部大動脈瘤を切除すべきかどうか、迷い出しています。内科医の立場としては、まず手術がベストであると判断したら外科に紹介します。そしてもう一度、外科医に診断を仰ぎ、本当に手術すべきか、手術するならばどんな術式とるか、踏み込んだ内容を検討します。しかし、手術を恐れる患者さんは外科を受診することに二の足を踏まれます。
 手術の絶対条件の1つに患者さん自身が手術を望んでいるということがあります。手術に同意できない患者さんには手術できないわけです(緊急手術は除きます)。迷っている間は、内科医(かかりつけ医)があらゆることに対応しないといけません。 手術するのは怖いです。その気持ちはよくわかります。だから、もう1人の患者さんは迷っています。しかし、手術を受けるかどうかは私が決めるのではなくて、患者さん本人が決めるのです。

■9月9日(火曜日)医療関係者の立場としては「今日は救急の日です。蘇生のABCは…、」と書くのでしょうが、それでは面白くないので、話題を変えたいと思います。
 まず、昨夜のことです。東京に住む妹とビデオ電話に成功しました。東京と鹿児島がリアルタイムにビデオ電話ができました。妹はかなり興奮してノートパソコンを倒してしまって、途中で画面がフリーズして終わりました。続きは週末にする約束をして終わりました。これで東京の妹も両親の様子をテレビ電話で知ることができます。私の妹は、古いマックを7台も所有していますが、先月お盆に子供を連れて実家に帰ってきたとき、父の所有するeMacとiSightをいたく気に入って、すぐに秋葉原でiBookとiSightを買ったらしいです。これでマック8台目。WindowsPCも持っているので、家の中はほんとにパソコンだらけです。東京では会社はWindows、自宅はMacという人はかなり多いそうです。
 次に、今週の土曜日の午後2時から5時まで、かごしま県民交流センターで第7回KAGOMUGが あります。今回も師匠tokuさんに会ってHP作成のスキルを磨いてこようと思います。参加費用は入りません。Macに興味がある方は、窓使いの方でも参加できます。私に声をかけていただければ、ご一緒します。
 3番目、今夜は鹿児島市医師会の北区合同支部会があります。年1回の合同支部会なので、交流のために顔を出してきます。 自己紹介の場面があったら、「私はWeb Masterです。」とかっこよく自己紹介してみましょう。
 最後に、きょうの昼休みのこと。8月30日に急性虫垂炎と診断し、外科に紹介した患者さんが元気になって来られました。腹膜炎を併発しているのではと考えた患者さんでしたが、外科で診察を受けて2時間後には手術室に移されたそうです。私は、病気よりもまだ幼い子供がおられ、母子家庭であることが心配でした。外科の先生も同様に考えられたのか、退院がかなり早く、外来で毎日創部の消毒をするそうです。それにしても、よかった。

■9月8日(月曜日)「平穏な日々が続いています。」な〜んて、ノー天気なことを私が書いたので、昨日の日曜日はとても長い一日になってしまいました。
 どういうことかというと、日曜日は朝寝ができるどころか、朝4時過ぎに目覚めた下の子供に起こされ、お相手。外はまだ暗いのに〜何でこんな早く起きるんだ!
  朝になると、上の子が起きてきて、自分が赤ちゃんのとき住んでいた家を見たいというので、宮崎県高原町まで往復200kmのドライブをしました。以前よく行ったコスモス牧場でウサギやヤギと遊んだりしました。帰りは鹿児島県霧島町にまわって温泉に入って帰りました。
  子供というのは、ドライブ中はぐっすりと眠り、親がヘトヘトになるころに元気を出します。やっと子供に解放されたと思いきや。夜11時半過ぎ、携帯電話が鳴って、病棟の患者さんの急変(急死)の知らせが入り、急いで駆けつけました。おかげで床に入ったのは夜中の1時前。ほんとに長い1日でした。休めるときにしっかり休むことが大切です。
 写真は、 コスモス牧場から霧島連山の方角をみたものです。夷守岳(ひなもりだけ)が写っています。この山の左側には大幡池というとても静かな池があります。思い出の多い霧島連山ですが、最近さっぱり行っておりません。体力的に自信もなく、足が遠のく一方です。
 さて、今朝の朝礼の前に岐阜で開かれる『第9回 在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク全国の集い in 岐阜2003』 で発表する井崎PTの予行練習がありました。りっぱな発表内容でした。ここでスライドをみせたいのですが、患者さんの顔が出ているので、公開できません。朝礼で理事長がおしゃったように、これからは各部署の人々、とりわけ医療従事者は学会や地方である研究会に積極的に参加し、自分たちの日々実践していることを発表してほしいと思います。

■9月6日(土曜日)病院は平穏な日々が続いています。でも気分的には燃えつき症候群に近い状態です。あぶない!あぶない!!!
 午後やったこと、それは、妻のおじいちゃん(内村静雄先生、私の出身中学校のかつての校長先生、つまり恩師)からいただいた貝殻で描かれた万里の長城の絵をもう一度がっちりと壁にかけたこと。いつも下からみていると、落ちてくるのではないかという落下物神経症になっていましたから、これで不安から解放されました。そして、はじめて母校天保山中学校のホームページをみつけて感動しました。天保山中学校の校歌も聞けるのですね。とてもなつかしいです。ついつい歌ってしまいましたが、歌詞が難しいです。こんな難しい歌を毎週歌っていたのかと不思議に思います。
  懐かしい校歌で海馬が刺激されて、古い記憶が呼び起こされてきました。今夜の夢は同窓生がいっぱい出てきてすごいだろうなあ〜。

■9月5日(金曜日)連日、暑い日が続きます。最高気温は35℃だそうです。往診車に乗ったり、患者さん宅に行ったりすることがとてもだるく感じられます。焦げそ〜です。水分が体から蒸発していくのがわかるようです。9月になってからのこの暑さは少し異常だ〜。
 事実、今週になってから、熱中症になったかもしれないと受診された患者さんが 散見されます。今のところ重症な方はおられませんが、点滴をすると元気になって帰っていかれます。
 今朝外来で診察した80歳の女性。いや外見は10歳以上若くみえるかたですが、きょうは少し疲れて見えたので、私は「夏バテですね。顔がいつもと違って疲れが出ています。」と言ったら、「あらいやだ。先生。きょうは化けていないからですよ。」と言われてしまいました。そうかスッピンの場合は病気のように見えるのだ。逆にいえば、化粧する元気がないということかと思いました。失礼なことを言ってしまったなと思いました。
 さて、きょうも平穏な一日で終わろうとしています。暇をみつけてグループホームのビデオ編集をしていますが、ファイル容量が大きいので、サービス許容量の100MBにかなり近づいています。追加料金は20MB増えるごとに毎月1000円です。これは高すぎると困り始めています。いよいよ自前サーバーかなあと考え始めています。

■9月4日(木曜日)きょう一日は比較的に平穏な日でありました。訪問診療の一コマをご紹介しましょう。
  毎週訪れる自宅庭にあるクロガネモチの木があります。患者さんの診察が終わり、車に乗り込もうと、歩いていると、足下に大きな毛虫が2匹いました。家族の方が、見送りに来られたので、「大きな毛虫がいますよ。」と教えてあげると、「そうなんですよ。この木にいっぱい毛虫がいるんです。」と横にある結構樹齢のありそうなクロガネモチを指さしました。よく見ると、毛虫がいっぱいいます。幹だけではありません。写真に写っていませんが、頭よりも上の葉と実の茂る枝には数十匹以上いました。しかも1種類ではありません。3種類か4種類です。大きさと色の異なる毛虫が何種類かいるからです。
 私の自宅庭にもクロガネモチが植えてありますが、毛虫はいません。毎年赤い実を付けますが、鈴なりになったことはありません。私のクロガネモチはかなり地味です。クロガネモチはお金と縁があるようになるということで、庭に植えたのですが……。

■9月3日(水曜日)昨日の制服情報の訂正です。看護師さんとヘルパーさんのエプロンは色違いですが、その下に着ている看護衣は少しデザインが違うそうです。エプロンを脱がせてジロジロ見るわけにもいかず、パッと見て、「ああ、いいな。」と思った印象で書いた記事ですので、一部訂正させていただきます。
 さて、昨日の夕方1時間。学習班の主催で経営コンサルタントの早川浩士氏の講演がありました。 私は私用があって講演会 には出席できず、講演内容は知らないのですが 、講演後お会いする機会があり、面白い話をいろいろ聞かせていただきました。 早川氏は新潟県のご出身で、その県民気質とか新潟県の有名人、長岡藩のこと、米百俵の話、ご自分の少年時代から社会人になって独立するまでの話など非常に興味深いものでした。
 よしの訪問看護ステーション・吉野支援センター
・吉野ヘルパーステーションのサイト更新を済ませました。スタッフの写真がいっぱいあります。続けて、デイケアかがやきやグループホームも更新していきます。また、グループホームの納涼祭の記録ビデオを編集が済んだものからアップします。「映像でみる明輝会」からご覧ください。グループホームの2人のおばあちゃんが踊っているのが写っていますが、とても嬉しそうな顔です。ホッとするシーンです。

■9月2日(火曜日)きのうから内村内科の看護師さん(女性だけ)とヘルパーさんの制服が変わりました。写真の青い色が看護師用です。ヘルパーさんの制服は色違いでピンクです。デザインがいいのか、とても優しい雰囲気です。襟元に特徴があって、体を動かすとき、暑いときにボタンをはずして襟に余裕を持たせることができます。正面ではなく、少し横にボタンがあるところがデザイン的にいいと感心しています。
 制服を変えた理由は、経済効率に原因があります。 職員が増えてくると、仕事をやめる人、新たに働く人の出入りが多くなり、そのたびに制服が無駄になったり、新調したりします。そこで、リースにした方がいろんな点においてよいと判断したからです。これは、事務のU君の発案でしたが、大正解。とてもよかったと思います。
 これから先は、希望ですが、職種ごとに制服を変えてほしい。受け付けの女性が白衣を着ている病院診療所はあまり見かけません。白衣はあくまでも感染症対策を前提とした医師が着るもの、あるいは理系の実験着です。事務系の方は動きやすい服装がよいと思います。医療職でない男性職員が白衣を着ることを私は好みません。患者さんに威圧的なイメージを与える白衣を医療職以外の男性が着る必要はないのです。
 小児科の開業医の先生方の半数以上は白衣を着ません。それは、毎日変えない白衣は不潔だからという理由のほかに、白衣を着ていると、子供が怖がり、病院が流行らなくなるという理由も
あります。また、在宅医療を専門にしている先生方も白衣を着ないで訪問診療されます。これも白衣を着ていると、目立って家族がいやがって、在宅医療を断ってくるからです。
  確かに繁華街を白衣を着て歩くと目立ちますよ。私は研修医のとき天文館アーケード内にあった店の健診をしたことがありますが、白衣を着て、聴診器ぶらさげて、アーケードを歩くのはジロジロ見られてとてもはずかしいでした。
  将来は、当院の在宅チームも目立たない色の制服に変えた方がよいかもしれません。

■9月1日(月曜日)とうとう日本政府も脱Windowsを宣言しました。日本・中国・韓国が共同してWindowsに対抗したビジネスに特化した基本ソフトを開発しようという計画の発表です。これは、非常に大きなニュースですね。世の中がガラッと変わりそうな予感がします。
  確かに、2〜3年前からWindowsを基本ソフトとして使うのは、やめようという世界的な動きがありますが、次々に登場するWindowsの欠陥を犯すコンピューターウイルスによって脱Windowsの動きは加速しています。
 だいたい、マイクロソフト本社のサーバーが、WindowsサーバーでなくてLinuxサーバーだなんて、おかしいです。自社製品を信用していない証拠です。
 さて、日曜日のことです。ぶらりと 城山観光ホテルに行きました。そこでは、「かまとバアちゃんの116歳の長寿を祝う会」が開かれていました。かまとバアちゃんを一目見れるかなあと外から窺いましたが、カーテンがしっかり閉められてちらりとも見ることができませんでした。先日のつぶやきで紹介したように、残念なことに、明輝会には100歳以上のご長寿はとうとうゼロとなっています。是非とも世界一のかまとバアちゃんにはますます長生きしてほしいものです。