つぶやき4月 
 

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30日(月曜日)
[移転開業祝賀会] きのうの移転開業祝賀会のことを法人内行事記録に書きました。祝賀会の前半は緊張しましたが、後半はリラックスし、私は単なる酔客となりました。何はともあれ、一応成功裏に終わり安堵しております。


27日(金曜日)
[つぶやき] 夕方6時からはじまった有床診療所協議会全国大会の打ち合わせは8時には終わりました。産科の先生が急にお産が入ったということで欠席されましたが、出席者9名でみっちり意見交換がなされました。もちろん私も模擬発表をしましたし、何回も急に意見を求められました。ボケッとしてただ参加しているだけの会議ではなく、緊張感のある2時間でありました。
 この打ち合わせ、本番まであと2回開くことが決まりましたが、発表内容もかなり絞り込まれてきた感じで、もっとテーマに沿ったものにしようと考え直した次第でした。

 土曜日の夜に『内村川上内科開院パーティー』を催しますが、そのときの院長あいさつを折りたたみ式御巻紙に書きました。思ったよりも長い文になりました。書き写すのに手がしびれてしまいそうでした。終わったのは夜中で発生練習はあしたにしようと思います。


26日(木曜日)
[つぶやき] 医療秘書のU君がスライドを2枚作ってくれました。今朝こんな内容のスライドにしてほしいと頼んでいましたが、夕方にはかなりいいものにしてくれました。
  月曜日からセッセと作ったスライドの出来は自己採点で70点。いよいよ明日、県医師会で2回目の打ち合わせ会議があります。

[つぶやき] クリニックが新しくなってから十分な休み時間というのがありません。昼休みは食事を取っている時間を入れて平均30〜40分。院長室で勉強なんて夜7時以降しかありえないのです。ゆっくり医学雑誌に目を通す時間がないのです。
 自分自身ではこの状況を能率化によって打破したいと考えているけれども、周りにはその気配はありません。組織として取り組まないと、一向に改善しないのに。ちょっと疲れぎみです。
 たとえば、今週は殺人的に忙しいから午前の診療が済んでからのメーカーの面会は休ませてと月曜日に頼んでいたのに、きょうは5社のメーカーと会いました。月曜日と火曜日は約束が守られましたが、きょうは受付で名刺を受けてしまって、昼休みが15分になってしまいました。1時40分に院長室に上がり、55分には午後の訪問診療に出かけ、帰ったら病棟回診。午後の診療が完全に終わったのが夜8時。孤軍奮闘という感じです。


25日(水曜日)
[つぶやき] 有床診療所に関する資料をいろいろ読みあさっていると、ひとりひとりの患者さんの状況を丁寧に把握して、経営に撤すればもう1or2割の収入アップは可能であることがわかりました。
  しかし、その実現は無理そうです。それは、毎日病棟回診するぐらいの熱意ともうひとつ算術的な治療をしないといけないからです。
 今夜は11時までに帰宅できました。スライドも2枚作ったし、今夜はこれ以上することがないという状況になったからです。あした、当院の在宅医療の実態をまとめたスライドを完成させられるかカギです。欲を言えばもう1枚、入院と在宅という2つの場における肺炎治療の比較検証するスライドが示せたらいいなと思っています。

 「山登りはどうなっているのじゃ!」という声が聞こえてきました。私もずっとそのことは気になっていました。5月中に必ず行きます。来週には具体的な計画を立てようと意気込んでいます。


24日(火曜日)
[つぶやき] 今夜も11時半を回りました。さすがに疲労感漂います。冷蔵庫の中にユンケル皇帝液があったので1本飲んでがんばりました。今になって1本いくらのユンケルだったかなと考えています。2000円のもあれば、2500円のものもあるからぼけーっと飲んだらアリガタミが薄れるではないかと自責しています。
 今夜の成果はと言えば、スライドは1枚もできなかったけれどもビジョンが拡がってスライドの骨格がほぼ固まったと満足しています。
 気晴らしに開院パーティーの挨拶文を完成させました。まったくの手作り(当たり前でしょうが)です。内容は建築関係者に対する感謝が大部分です。
  当日はできる限りゆっくり読むようにしようと思っていますが、また揚がって早口になりそうです。

 昼休み、ヤマダ電器にザクティーの修理はいつですかと電話を入れたら、12日に直って届いていますという返事でありました。8日に頼んで12日修理完了とは意外と早い。なんで1回しか連絡してくれないのと思いましたが、悪いのは家族でした。修理代13500円だそうです。


23日(月曜日)
[つぶやき] 仕事が夜7時過ぎに終わって、やっと有床診療所協議会の発表の準備を始めることができました。何枚スライドが必要なのかわかりませんが、とりあえず3枚作って、あと3枚は明日作ろうと考えています。帰宅は夜11時半を回ってしまいました。今週はずっとこんな日が続きそうです。

 この写真は15日吉野公園から錦江湾を見下ろしてビデオで撮ったものです。最近、写真が少なくてさびしいのでビデオから静止画を作りました。実はザクティーの液晶画面が壊れていまい、今メーカーにいくらで直してもらえるか打診中です。ヤマダ電器の人によると、結構修理代がかかるらしいです。


22日(日曜日)
[つぶやき] 25人の外来患者さんが当院の日曜当番医に来られました。そのなかでA型インフルエンザ感染症と診断した人が1人おられましたが、まだあるとは思いもしませんでした。ほかにもインフルエンザの検査までしてほしいと来られた方が数人いらしたので一部の集団で小さな流行があるのだと思います。
 昨日立てたノルマの2つはこなしました。今夜はこれから挨拶文を書きます。


21日(土曜日)
[つぶやき] 意外と長かったなあと思った一週間でした。月曜日から使い始めた電子カルテですが、初日は頭から蒸気が出るほど緊張して外来診療をしたわけです。一日一日慣れるにしたがい緊張がとれ、楽しくなりました。
 外来患者さんは、30日処方が多いですからおよそ一か月経つと定期処方が入力されているのでずいぶんと楽になるはずです。半年経ったら今の十分の一以下のストレスになるはずです。
 明日日曜日は日曜当番医です。朝9時から夕方6時まで目一杯仕事。それ以外にも、来月の訪問診療予定を立てる。開院パーティーの挨拶文を考えるなど、ノルマがあります。


20日(金曜日)
[つぶやき] 非常事態宣言をした翌日の夜は天文館で芋焼酎『石の蔵から』でよか気分になっていました。10年ぶりに知人と会って互いの近況報告をしました。福岡で働いている知人が仕事で鹿児島に来て急にいっしょに飲むことになり、とても楽しい夜になりました。お互いおじさんになり、ゴルフも長くやっていないという共通点はありましたが、違っていた点はどちらもマックユーザーだったのですが、知人は魂を売ってウィンドウズユーザーになってしまったと嘆いていました。
  私がこうして旧交をあたためている間に当直の先生は在宅・病棟で大活躍してくれました。11時すぎは在宅患者さんを紹介先の病院に搬送し、深夜2時には病棟患者さんの突然の心室細動に対してはAEDで救命してもらいました。さらに感謝すべきは私が出勤してくる8時過ぎまで待っていてくれてこれらのことをきちんと報告してくれたことでした。


18日(水曜日)
[つぶやき] そろそろ非常事態宣言をしないといけないほどにシンポジウムの準備がすすみません。「在宅療養支援診療所として有床診療所の抱える問題をどのように発表するか」を落ち着いて考えたいけれど、ゆっくりと時間がとれません。とりあえず、つぶやきを簡略化することにします。
 電子カルテWINEは日々使いやすくカスタマイズしています。では、今夜はこれから開院パーティーの院長挨拶の内容でも考えます。


17日(火曜日)
[つぶやき] 電子カルテ稼働2日目は午前11時半すぎに午前中の診療が一通り終わりました。月曜日に比べて10人ぐらい外来数が少ないというのがあったものの気分的にずいぶんと楽で、定期処方を打ち込んだり、病名付けをしたり、途中でカスタマイズしたりする余裕がありました。
 外来診療が始まる9時までに訪問診療する予定の患者さんの電子カルテ上のチェックが必要です。これ以外でも工夫すればもっともっと時間短縮ができます。
 しかし、非常勤の先生はたいへんだろうなあと思います。いきなり電子カルテWINEを使うことになって戸惑ったり、なかには怒りすら感じている先生がいるかもしれません。しかし、郷に入れば郷に従え(When in Roma, do as the Romans do.)という諺があるように、内村川上内科のカルテは電子カルテWINEなのだから使ってください。入力できない場合は補助員として受付の女性が先生の言ったとおりにカルテ入力ができるようにしてあります。
 
  電子カルテWINEの入力の速さ、快適さは入力するマシンパワーに依存するようです。実際の外来診療時には、電子カルテWINE関連のソフトが3〜4開いていて、それ以外にもブラウザソフトSafari、プレビューソフト、File Maker Pro、Excel、意見書のソフトなどが開かれています。 これだけのソフトを同時に開いて使いこなさないと、仕事がスムーズに進みません。だからクライアントマシンとしては、Mac Proが最適。メモリは最低でも2GBが必要です。iMacでは忙しい外来診療をこなすのは、ちょっと難しいと思います。少なくともMac Proの快適さを知ってしまうと、ほんの1秒以下のもたつきが遅いと感じられてしまうのです。

[つぶやき] 昨日のつぶやきでグループホームでの看取りをするべきだという主張をしたことを書きましたが、実は夕方グループホームの職員になるべく多く参加してもらって話し合いの場をもったのです。そこでわかった事実の一つ、当法人で働いている20数人以上のグループホーム職員の中でわたしが毎日書いている『つぶやき』を読んでいる人は2〜3人しかいないという事実。これにはびっくりし、がっかりしました。毎日100人近い方々がアクセスしてくれていますが、たぶんほとんど法人以外の人なんだなあと思います。


16日(月曜日)
[つぶやき] 電子カルテ導入のきょうのいそがしさはちょっと違っていました。こんな日なのに!これまでで一番外来受診者数が多かったと思います。通常外来だけで44人でした。
  朝9時台の初めの数人はほんとにパニックになりそうでした。キーボード入力もままならない状況でした。20人程度入力するとだいぶ慣れてきて、患者さんの顔を見たり、冷静にここをもっと入力しやすくしようとか、自分で考えることができるようになりました。なんとか一日を終えてやれやれという感想です。基本情報や定期処方、病名を打ち込めば、ものすごく仕事が楽になります。

[つぶやき] 今朝の朝礼で当法人のグループホームでは看取りができるようになってほしいとお願いをしました。グループホームの入所者の最期をグループホームで完結させられるしあわせ、死の悲しみを本当の家族と同じように経験できるしあわせ、とにかくポジティブに考えて看取りを実践してほしい。グループホームのスタッフは家族の一員なのだから入所者に不治の病がみつかったからといって見捨てないでほしいです。


15日(日曜日)
[つぶやき] 土曜日は動悸が起こるほど外来病棟在宅すべていそがしかった。朝8時から往診を依頼され、外来診療の始まる9時までになんとか内村川上内科に帰ることができましたが、それから外来患者さんがドドドっと押し寄せてきました。昼前になると、病棟の重症患者さんの指示を求められ、グループホームにいらっしゃる3人の重症患者さんの家族から病状説明を求められ、また、ほぼ同時に入院が2人あって入院指示を求められ…。
  夕方には逃避したくなり、気晴らしに吉野公園に子どもたちと行きました。吉野公園の一番奥にある展望台にたどり着き、そこから見渡す景色は360度のパノラマでちょっとは気持ちが落ち着いてきたけれども…。

 日曜日は朝10時から電子カルテWINEの講習をインストラクターに受ける予定でしたから朝4時には起きて自宅で準備をしていましたが、朝7時に病棟から患者さんの急変を知らせる電話があって急いで病棟に行き、そのまま8時半までずっと心肺の蘇生をしました。以前ずっと訪問診療していた患者さんで、昨日入院したばかりでしたが、奥さんが腰痛で介護できなくなり、長く入所していた介護施設から移って来た人です。久しぶりに顔を拝見して互いにうれしく思っていたのですが、ほんとうに残念なことです。高齢者には不測の事態がすぐに起こるということを改めて認識させられた悲しい出来事でした。

 本日予定どおり朝10時から夕方6時すぎまで電子カルテWINEのカスタマイズをしました。もうかなり便利に使えるようにいろんなものをインストラクターに作ってもらったり、私自身もカスタマイズしたりしました。相当にいいものができて、環境はバッチリと思いますが、どこになにがあるのか瞬時にわからないと、電子カルテを使って却って遅くなったという結果になります。しかし、しばらくはそれも仕方ないと思ってやっていかないといけません。いよいよ明日から電子カルテ稼働しま〜す。


13日(金曜日)
[つぶやき] 電子カルテでもがいているところに電子カルテWINE Styleのサポートメーカーのサン・ジャパンのIさんから個人でWINE Styleのファンサイトを作ったからリンク張ってもいいですかという問い合わせのメールが来ました。そのホームページ→マック(Mac)の電子カルテ ワインスタイル(WINESTYLE)には『2007.3.10.鹿児島県に仲間ができたそうな』と紹介されています。まだ当院のホームページこそ工事中だらけなので全国デビューはちょっと待ってとたのみました。

 当院は5つのグループホームに訪問診療しています。いつも思うことですが、年々入居者の年齢が上がり確実に日常生活動作(ADL)が低下し、致命的な病気の発病、合併症の悪化、認知症からくる拒食(食欲低下)がおこります。いま、3つのグループホームでこのような事態が発生し、かじ取りに困窮しています。というのは、グループホーム入所者の場合、最期までどこでどのように過ごすか、それを決定する要因には本人とその家族ばかりでなくグループホームスタッフの方針・力量があるからです。


12日(木曜日)
[つぶやき] 毎週木曜日の午後にはかならず19人の病棟患者さんの回診を病棟師長、看護部長の3人とともにおこなっています。この一番の目的はベッドの調整でしょう。常に入院希望者(予約者)が数人いるという現状において病棟ベッドを動かすことが使命なのです。しかし、ベッドの調整はなかなかうまくいかないものです。ある程度強制的に退院させないと、死亡退院が発生しない限り毎週ベッド配置が同じです。
 回診のときに退院許可を出して在宅に帰るように促すと、ほとんどの場合、本人からまだ無理だという返事があります。医学的には入院している必要はなく、むしろ自宅に帰った方がよいと思えても、本人にとっては日常生活に不安があるのでしょう。この点に関して時間をかけて介護サービス・訪問診療の説明を看護部長や担当ケアマネにしてもらい、在宅への移行を進めますが、ダメな場合は介護施設への移行も検討します。 患者さんの気持ちだけを聞きいれていたら、本当に医療ニーズがあって入院すべき患者さんが犠牲になりますから。

 本日も電子カルテのカスタマイズを夜遅くまでしました。私は8時まで付き合いましたが、その後いつまでやったのかはわかりません。画像オーダーのカスタマイズが終了しました。血液検査オーダーのカスタマイズはほぼ終了しているので処置オーダーのカスタマイズを明日終わらせたいです。


11日(水曜日)
[つぶやき] 毎日、電子カルテの話題で恐縮ですが、本日も午後から電子カルテのデータ打ち込みです。じっさいに打ち込んでくれるのは当院の受付女性たちです。電子カルテは最初の導入時に苦労すると聞いていましたが、ほんとうですね。当院は新規開業ではないので最初から扱う患者さんの数が多いというのも難点です。
  やっと薬剤関連のカスタマイズは終わりました。いま、検査関連をやっていますが、ちょっとトラブル発生。東京のメーカーに解決法を問い合わせています。自分たちで解決できないときは、リモートで東京から当院のパソコンを点検してもらい操作することになります。
 あと1週間はこの話題が続きそうです。

 今週になってインフルエンザ感染症がだいぶ下火になり、代わりに感染性胃腸炎が増えています。
  外来診察にあたっていると、ときどき点滴室に横になって待っている患者さんがいます。気分が悪くて待合室で待てないからというのが理由ですが、なかには私が点滴室まで足を運んで診察することもあります。このような患者さんは20代前半の若い人に多い傾向があります。診察すると、それほどでもないことがほとんどです。少なくともバイタルサインに異常を来している状況ではなく、体温上昇に伴う不快感、腹痛などに耐えられないというのが実情のようです。
 私の記憶によると、以前はこのような患者さんはたぶん少なかったように思います。これからはこのような患者が増えていくのだろうと思いますが、電子カルテが導入されると点滴室では入力ができなくて二度手間だなと余計なことを考えてしまいました。


10日(火曜日)
[つぶやき] 今週締め切りの主治医意見書が十数通あって思うように仕事が進みません。そういうなかで外来スタッフが集まって今月の外来カンファレンスをおこないました。話題の中心は、外来待合患者さんの利便性について、近日導入する電子カルテに伴う仕事内容の変更について、でした。
 現在のところ受付順に外来診察室に呼び入れ、診察したり、検査の指示を出して検査に回ったり、注射の指示を出して外来処置室に案内したりしていますが、おおむね苦情もなくうまくいっていると考えています。
  患者さんはひとりひとり番号カードを持って待合室にいます。私がマイクで番号で外来診察室に誘導しますが、患者さん自身はこの番号がどこまで呼ばれたかを知ってあとどれくらいで自分が診てもらえるかわかるはずです。中には昨日受診して明日検査をしましょうと予約して再来院してもやはり順番を守って待ってもらい、一度外来診察室に入ってから検査に入ることになります。この点についてだけ、すでに検査の指示が出ているわけだからすぐに検査をはじめればいいのではないかという意見がありましたが、今の私の感触ではやめたほうがいいと思います。その理由はいくつかあげられます。
 なによりもみんな順番に診察や検査が進んでいると思っているからです。あとから待合室に入ってきた患者さんが予め決まっていた検査だからという理由ですぐにレントゲン室から呼ばれてレントゲン撮影をしたとしたら、レントゲン室の前で長く待っていた別の患者さんはイヤな思いをするでしょう。その事情を説明すれば多くの人が納得していただけるでしょうが、説明をするという仕事が発生します。それをだれがするのでしょうか。受付の女性にしてもらうのか、看護師か私がするのでしょうか。毎日のように同じ内容の注射や点滴、あるいは傷の処置のために来られている患者さんも順番を守っておられます。受付から処置室に直行すればいいようですが、みんな私の前に1分でも座って簡単なやりとりをして処置室に行くという一見無駄なようなことをやっています。しかし、これは時間の無駄かもしれませんが、無駄な治療をだらだらさせないという重要なチェック機能があります。
 電子カルテを使うと順番を守るということが大切です。意図的に順番を乱して診察することは電子カルテを導入してもできますが、検査や処置を始めるには医師が電子カルテでオーダーして始まります。つまり検査や処置だけに来られている患者さんに融通をきかせるとしたら電子カルテの入力のところで順番を狂わせるわけですが、電子カルテに慣れていない現状においてはできないとしています。電子カルテを思うように使いこなせるようになったらそんな融通も可能かもしれません。
 いずれにせよ、バス停に列を作って待っている状況において、昨日バス会社の社長が許可してくれたからといっていきなりバスに乗り込んで来たら、規則を守っていた人たちからブーイングが出るでしょう。そのブーイングはバス会社の社長に向かうでしょう。
 もちろん病気の状況によっては今でも順番を無視して検査したり診察しています。しかし、これについてもクレームをいう患者さんがいる現状において利便性を追求することは私たちが考えている以上にむずかしいことだと思っています。


9日(月曜日)
[つぶやき] 今月28日に予定されている内村川上内科開院パーティーで出す料理の試食に行ってきました。あらかじめ用意された2つのコースを見比べ、食べ比べました。そして納得するコース料理に決めました。この料理ならば当日きっとみなさん満足していただけると思います。バックミュージックとしてジャスを40〜50分生演奏します。選曲も決まりました。
  まるで結婚披露宴をする前のような打ち合わせです。今夜試食した場所も10年前と同じだったようです。気持ちも10年前と同じ、出席していただく人が心から喜んでいただけるパーティーにしたいということ。

 さて、電子カルテが来週月曜日から稼働するので時間を見つけて、パソコンをさわって使い慣れようとしていますが、よ〜くわかることも多いのですが、どうすればいいのだろうという疑問点がまだまだあることを発見します。紙カルテであれが手書きですぐにすむことを電子カルテだとどこにどのように入力すればいいかをマスターしないといけない。でも、とても楽しい作業、勉強です。


7日(土曜日)
[つぶやき] 外来診察室の大きなディスプレイにエコーの写真を映して説明をすると、若い患者さんほど納得してくださるようです。ここが何、この所見は何であるから何ヶ月後に再検査してくださいと話すと明らかに納得された顔をしています。レントゲン写真も然り、CTも然り、実際の写真を見せてわかりやすく説明するという当たりまえのことですが、ファイリングシステムが動き出してからとくにやりやすくなったし、患者さんも理解しやすくなったと思います。
 検査の報告書も順次手書きからマウスとキーボードで入力し作成し印刷していますが、電子カルテが本稼働したら印刷する必要なくなり、PDFファイルに書き出して電子カルテに添付することになります。

 午後は受付の2人の女性と電子カルテのカスタマイズをおこないました。2人には当院の薬剤マスターリストをすでに院内サーバーに入れてもらっていましたから、本日はそれら薬剤マスターリストをグループ分けし、また外用薬についてはワンクリックで処方せんを発行できるようにしました。残り1〜2日でこの作業を終了し、検査セットや処置セットを作りたいと考えています。
 それにしても2人のパソコン入力は速くてあざやかです。これがあってカスタマイズがどんどん進んだというわけです。今まではウィンドウ使いだったのにExpose´を使って作業効率を上げているなんてまるでマック使いそのものです。


6日(金曜日)
[つぶやき] 一日のうちどの場所で長く過ごすのかと考えてみると、一日のおよそ3分の1を外来診察室で過ごしていますが、その外来診察室のエアコンから涼しい風が出なくて暑いです。きのうのつぶやきの写真のように23インチのディスプレイが2つもあると、座っているだけでとてもとても暑い。修理を頼んでいますが、一日も早く快適な環境で診療したいです。

 昼休みに知り合いの先生から紹介されて来ましたというあるNPO法人の理事長が挨拶に見えました。医学生のときからの友人(先輩)から電話でアポをとられていたので、貴重な昼休みを割いてお話を聞きました。その内容は在宅医療に関することで興味をそそられ検討する価値がありそうでした。
  ここでその詳細は言えませんが、団塊の世代が第二の就職先としての受け皿になる仕事であり、そのアイデアは面白いものでした。


5日(木曜日)
[つぶやき] きょうからファイリングシステムをスタートさせました。診察室の2つのディスプレイでレントゲン写真や心電図を即座にみれます。しかもそれがでかいので所見を読み落としにくいのではと期待しています。院内にある12台のマックはギガビッドイーサーネットケーブルで繋がっているのでデータのやりとりが速い。どのマックでもレントゲン写真や心電図がみれるのは便利です。外来診察室はもちろん病棟でも院長室でもみることができます。
 下の写真を見て、おやっと思う方がいると思います。1つの画像が2つのディスプレイにまたがっている。上の写真は4枚のCT写真を横に並べています。下の写真は12誘導の心電図が2つのディスプレイにまたがっているのがはっきりとわかるし、左端には内村川上内科のホームページがブラウザ表示されています。1台のパソコン(Mac Pro)が2つのディスプレイをあやつっているからです。
 
 これからはレントゲン写真をフィルムに焼くことはしません。したがってその分、放射線技師の仕事が減るし、看護師が過去の写真を探すという手間がなくなっていきます。しかし、2〜3年経たないとフィルム探しから完全に解放されないでしょうが、ITの恩恵が感じられるはずです。


4日(水曜日)
[つぶやき] 久しぶりにカテーテル挿入をしました。家族から認知症があるので鎖骨窩静脈ではなくて大腿静脈にカテーテルを留置してほしいと頼まれていたのでトライしたわけですが、結構難儀しました。穿刺しやすい右に穿刺してなかなか静脈を穿刺しないので通常よりもずれた部位をねらって穿刺したらうまくいきました。たぶん右大腿骨頚部骨折を手術せずに保存的に治療した患者さんなので血管走行が正常解剖とかなり変わってしまっていた可能性があります。
 しかし、問題はこれからです。ガイドワイヤーをスルスルと静脈に入れて横隔膜直下あたりまで進めました。この手技は実にスムーズに抵抗もなく終えました。次はダイアレーターで穿刺部を拡大し、留置するカテーテルを血管内に入れようとするのですが、2〜3cmで抵抗があります。ここまで来たのにという残念さがありましたが、無理をして血管を裂いたりしたら一大事です。勇気を出して一度入ったカテーテルを抜いて反対側に入れることにしました。
 右利きにとって左の大腿静脈穿刺はやりにくいのです。しかし、数回穿刺したらうまく穿刺でき留置しました。やれやれです。認知症があったので、痛み止めをするときも大きな声で痛い痛いと叫ぶので、これが非常に集中力を削ぐのです。家族との約束を果たしてほんとにホッとしました。

今月のノルマ
1.電子カルテのカスタマイズ
2.シンポジストの発表スライド作り
3.開院パーティーの挨拶の原稿書き


3日(火曜日)
[つぶやき] 今朝、外来でちょっとした異臭騒ぎがありました。原因はトイレのごみ箱に捨ててあった使用後のオムツでした。事務職員たちが窓を開けたり、臭いの元を探していましたが、なかなか異臭元を特定できないでいました。私はすぐに臭いをかいでこれだとわかりました。
 老人がオシッコをしたオムツの臭いは赤ちゃんのオムツとは全く違います。まず尿量がケタ違いに多いです。これだけでアンモニア臭の強烈さが違います。次に老人は多くの薬を飲んでいるのでその代謝物の臭いがすることがあります。もし糖尿病の患者さんだったらケトン体の臭いがするでしょう。
 異臭がしたら、まず臭いの元をみつける。臭いの元がわかったらビニール袋に入れて口をきちっと閉めて汚物処理室に持っていくことです。
 当院の病棟では毎日しょっちゅうオムツの臭いが漂い始めると、すぐに看護師さんが手際よく臭いをシャットアウトしてくれます。 臭いの管理は大切です。おわり。


2日(月曜日)
[つぶやき] 平成19年度が始まり、明輝会に大学卒業したての新人が1人入って来られました。介護職でろうけん青空の所属です。ことしは新人が極端に少なく淋しい気がしますが、職員全員、年度が変わったことをきっかけに心機一転がんばってほしいと思います。

自宅に咲き始めた花々がいっせいに春を告げています。