つぶやき9月
明輝会ホームへ
主な予定:未定

30日(火曜日)
 台風15号が南九州に接近し、昨日から雨がずっと降っています。暴風域のない台風で風はほとんど吹いていません。月末で訪問診療の数も少ないのでいっぱい溜った書類を仕上げる作業ができます。さすがに事務的な内容でないので医療クラークに任せることができず私自身がやらざるを得ません。
 
 先週の水曜日に法人内にある3つのグループホームの責任者と訪問看護師らが集まってカンファレンスをしましたが、月1回だけでは対応できないことが多いというのでメーリングリストを立ち上げました。
 今回のことでよくわかったのですが、メーリングリストという普通のコミュニケーションツールがみなさんには十分にわかっていただいていなかったのです。個人情報を保護する問題もあるので医療系のメーリングリストを構築することは簡単ではないです。1週間経った今、正しくメーリングリストとして投稿できている部署はわずか2カ所です。あとは私個人宛にメールを出してきます。


29日(月曜日)
 在宅医療の教育講演は文京区の順天堂大学であったのですが、1時間ほど時間があったので銀座のアップルストアに立ち寄ってみました。アップルストアはびっくりするほどの混雑でした。客の肩と肩がすれ違うほど多かった。1階だけで100人以上いたのではと思います。外国人が多いのはいつものことですが、アメリカでは5人に1人がマックを使っているというけれどウソではないなと思いました。70歳以上と思われるご高齢の方も10人ぐらいおられたのには驚きでした。東京ではマックは大人気なんだなあとうれしく感じました。私はiPhoneのパーツを買ったあとしばらく4階のシアターでキーノートのセミナーを聞きました。

 それから順天堂大学有山登記念館講堂に駆けつけ4コマの講義を拝聴しました。3、4コマの話は小児在宅医療の話でしたが、これはなかなか面白くずっと興味深く聞くことができました。今朝の朝礼ではその大切なところを話しましたが、私はそれ以外にもいろいろ思うことがありました。
 医学生のころ、小児科医になろうかなと思った時期がありましたが、ある一人の小学生がポリクリ(臨床実習)中に亡くなったことがきっかけでやめました。将来ある子どもたちを助ける小児科医はすばらしいと考えましたが、自分は子供たちが病気に負けたときの悲しさに耐えられない。だから自分は小児科医はできないという結論になりました。話をしている2人の先生はどちらも子供たちが大好きという印象を受けました。そういう意味においては私は子供が大好きではなくて自身の保身のために人生行路を決めたのかとちょっと凹んでしまいそうになりましたが、人間は大好きだから内科医としてがんばっていこうと考えました。


27日(土曜日)
 鹿児島県老人クラブ連合会機関誌の『やすらぎ』第74号に医療法人明輝会が載りました。発行部数14万2000部の機関誌です。今回は『ねんりんピック鹿児島2008』の特集もあり、かなり情報盛りだくさんです。
 さて、明日は東京まで在宅医療の教育講演を聞きに行ってまいります。日帰り出張はきついですが、どうしても聞きたい講演なので…。時間があれば、アップルストア銀座店に行きたいものです。


25日(木曜日)
 今月父が内村川上内科を退院した日、つまり9月11日です。平成5年に私が宮崎県小林市から連れてきたマルチーズ犬が死にました。死んでからしばらく経った日に両親から教えてもらいましたが、ちょっとショックでした。最期に立ち合えなかったのは仕方ないけれども晩年あまりかわいがらなかったので後悔しています。
 とてもかわいい犬でした。前にも書いたかもしれませんが、前の病院の検査技師さんの家に生まれた3匹の子犬の1匹です。3匹の中で一番体が小さく、歩き方も一番ぎこちなく、しかし、私の方に近寄ってきたので飼うことにしました。
 1週間だけ官舎で飼いましたが、昼間が一人でかわいそうなので鹿児島の両親に預けました。それから15年間、両親は人間の息子のようにかわいがりました。ところが平成10年に私は自分の赤ちゃんが生まれると人畜共通感染症を意識しすぎて愛犬を遠ざけてしまいました。せいぜい愛犬の白い体をなでるくらいで長い時間膝に抱いたり散歩に連れて行くことはしませんでした。
 私はこれまで犬や猫を何匹も飼い、その死をみてきました。犬は飼い主に死んだ姿をみせますが、猫はみせないように思います。死が近づくと、猫はひっそりとどこかで死んでいくのではないでしょうか。
 今回、両親は愛犬が死んだと思いきやすぐにかかりつけ動物医に電話し往診してもらい、愛犬が死んでいることを正式に確認してもらいました。それから鹿児島大学農学部に連絡し火葬されました。ペットも看取られる時代です。


24日(水曜日)
 最近、マックを買った職員がいるだろうかと思うと、答えは私の身近にいるのです。デスクトップ型にiMacです。きょうも別の職員からマックは何を買ったらいいですかと質問されました。「使いやすいからマックにしようと思っているのですけどiMacがいいですか。」と。「できればクリスマスまで待った方がいいよ。来月には新しいMacBookが発表になるはずだから。もしかしたらタブレットマックも出るから。」と楽しい会話ができました。
 
  午後からグループホームの管理者たちが集まって情報交換会をしました。月1回は少ないと冒頭から私は発言しました。お互いに面と向かって話し合うのは非常にたいせつなのでこの会はこのまま残しましょう。しかし、リアルタイムに問題解決したことがあるからメーリングリストを立ち上げて情報交換しましょうと提案しました。訪問看護ステーションはパソコンはほとんど見ないし、外に出ているからリアルタイムに発言できませんと消極的な意見でしたが、まずはやりましょうと強引にすることにしました。
  他の医療介護施設でしていないことをいち早くしたいという私の方針にお付き合いください。トライしたことが、良くなければあっさり止めたらいいというのが私の基本的な考えです。


23日(火曜日)
 春分の日、日直をしてくださる先生がみつからず私がやったわけですが、休みにもかかわらず大変な患者さんが多く、たぶん看護師さんは朝から夜まで休みなしだったのではと察します。
 夕方6時に救急車で来院した患者さんのケースは今後どうすればいいのか問題です。在宅の患者さんで本来ならばこちらが往診すればいいのですが、自分で救急車を呼んで当院に来られました。ここまではまあ仕方ないとしても家族と連絡がとれないのが問題です。泥酔状態の患者さんは気持ちよくすやすや眠り始めましたが、家族が夜の仕事で連絡がとれないというのは大きな問題だと思うのです。携帯電話がダメならば仕事場の連絡先まで知っていないと困ります。
 いつもどおりの休日のリズムであれば、午後鹿児島県庁であった癌緩和ケアシンポジウムを聞きに行くつもりでしたが、そんな暇はまったくありませんでした。


19日(金曜日)
 第1回鹿児島緩和ケアネットワークの集まりに出かけました。当法人から13人が出席しました。これはかなりの数で熱意の表れだと思います。会の終わりの質疑応答でよしの訪問看護ステーションの横尾所長が以前よりも病院の先生方から訪問看護指示書を書いてもらえるようになり動きやすくなった、もっともっと病院退院時に訪問看護師も関わっていきたいと希望と決意を発言しました。
 また、1題目の発表は長崎市緩和ケアネットワークの取り組みの話でしたが、ITの効力とくにメーリングリストの活用運用状況がとても勉強になりました。私も以前から自前のメールサーバーを利用して職種間の情報交換を活発にやりたいと考えています。このことにはもっと加速度を上げて取り組まないといけないと反省しました。

 今夜、舛添厚生労働大臣が後期高齢者医療制度を廃止することを検討したいと発言しましたが、これはリップサービスなのかどうか真意がわかりませんが、当院はますます後期高齢者医療制度に振り回されてしまいそうです。


18日(木曜日)
 朝、院長室に入って新聞を読んでいるときに体が大きく揺れるのを自覚しました。これがめまいの始まりで午前中ずっと立っているとフラフラして気分が悪いでした。座っていても目を動かすのが苦痛でときどき軽い吐気と浮遊感がありました。
 外来診療に入る前に血圧が正常であることを確認してメイロンの静脈注射をしましたが、さほど効きませんでした。安静に横になっているのが一番なのだろうと思いながらも診察を始めればだんだん患者さんから元気をもらうだろうと仕事を始めました。すっかりよくなったのは午後2時ごろでした。
 頭位性めまい症は長年の持病ですが、今回のめまいはいつもとちょっと違うようなので年のせいかなあと自信喪失です。


17日(水曜日)
 午後から雑誌の取材を受けました。雑誌は鹿児島県老人クラブ関連で内村川上内科の特集が1ページ掲載されます。取材予定をすっかり忘れていて突然の取材に戸惑いながら内村川上内科の今と将来について答えました。診察室で目の前にレコーダーを置いてのトークで少し緊張しましたが、最近の在宅医療のエピソードを交えていつの間にか30分ほど経ってしまいました。それから雑誌用の写真撮影になりましたが、これだけはシャッターの音のたびに照れてしまいます。だんだん自分の表情筋がおかしくなっていくのがわかりました。
 カメラマンの女性は診察室のマックや大寺さんの壁画にすごいすごいと感動して帰って行かれました。


16日(火曜日)
 連休明けの外来はとても多く、きょうはこれまでの記録を出しました。医療クラークがいるがために最後まで手抜きのない電子カルテを書くことができました。
 さて、連休初日にひとりの末期癌の患者さんが亡くなられましたが、この方には大きな勉強をさせていただきました。この患者さんと初めて会ったのはおよそ2年前、お腹が張って食欲がないと外来に来られました。すぐにいろいろな検査をおこなって胃癌の肝臓転移ですでに末期状態であると診断しました。診断を下した私自身が一番あきらめていましたが、ふとある勉強会で肝臓転移した消化器癌であっても積極的に化学療法をする時代だと聞いたことを思い出し、消化器癌の化学療法を専門におこなっている後輩の先生に紹介したのです。
  抗癌剤の治療がおこなわれ、数ヶ月後、あれだけいっぱいあった肝臓の転移巣は消えてしまいました。すっかり元気になられたこの方は自分で作った野菜をいっぱい持って外来に来られました。とてもうれしそうでした。もう私はびっくりしました。後輩の先生から抗癌剤がよく効いて癌がほぼ消えたと聞いていましたが信じられないというのが率直な感想でした。それから1年以上この方がどのような生活を送り、医療を受けておられたのか知りません。
  今年になって再び体調を崩され、私が最期までみることになりました。在宅療養ではいろんな問題がありましたが、家族みんなに囲まれての最期でした。


11日(木曜日)
 朝夕がだいぶ涼しく感じられちょっぴり秋の気配です。娘の宿題で星座の観察をすることになり、星の見える夜空を求めてドライブになりました。家の周りは予想以上に明るく星の数が少ないのです。家から洩れる光、防犯灯、そして月の光が星座の観察を邪魔しています。
  白鳥座とカシオペア座をどうしても観察したいので寺山方面に移動しましたが、そこは街灯がものすごく多く期待が外れてしまいました。仕方なく、吉野公園方面に移動すると、周囲が真っ暗なスポットがあり、白鳥座とカシオペア座を見つけることができました。ロマンチックな気分で娘に白鳥座とカシオペア座を教えました。雲が少しあったので星座の全体像が見えませんでしたが、はっきりと白鳥座とカシオペア座を確認できました。 しかし、吉野の夜空も星が少なくなったなあと自分の小さな時の記憶にある吉野の夜空とまったく違います。数えきれないほど、砂をまき散らした様に、キラキラと明るい恒星やおぼろげに見える星団が見えたものでした。星座の観察をしている間に流れ星を見れなかったのも残念でした。飛行物体だけは5.6個見ました。おそらくジェット機か人工衛星だったと思います。あさっては大隅湖近くに泊まる予定なので星降る夜空が見れるかもしれません。


10日(水曜日)
 きのう新しいiPodシリーズが出ました。すべてが進化しています。加速度センサーが付いたのでゲーム機器としての楽しみが倍増です。
 iPodの親分的存在のiPhoneに私は毎日のようにソフトをダウンロードしています。そのほとんどは無料ソフトですが、ちょっと癒されるものから、とっても便利なものまであります。きのうダウンロードした『食べログ』は全国の口コミグルメ店のあらゆる情報がわかります。指でなぞりながら情報を得られるのがiPhoneの面白さです。

 今年もおはら祭りに法人で参加することが決まりましたが、仮装するかどうか、とっても迷っています。怖いもの知らずだった去年と比べて今年はとっても慎重になっています。


9日(火曜日)
 とてもきれいな夕日だったのでiPhoneで撮影しましたが、目で見たような鮮やかなオレンジ色は出ません。残念。
 今週の外来は少なく、午前中に気管カニューレ交換などの病棟処置ができる余裕があります。忙し過ぎると大変だと不満を言いますが、少ないと大丈夫かと不安を抱きます。私も勝手なものです。


8日(月曜日)
 どうも最近つぶやきを平気にさぼっています。何を書こうかと悩むのも一因ですが、週末になると、本を読んだり、酒を飲んだりしてすっかりつぶやくのを忘れてしまったというのが主な理由です。
 日曜日、久しぶりの日当直でした。午後は訪問診療とレセプト点検。ここまではよかったですが、深夜ちょっと寝入った時に携帯電話が鳴って起きました。高専賃まで往診です。まさか玄関付近が真っ暗で入れないとは想定外でした。デッキがあるのが見えず、私は往診の帰りにつまづいてしまいました。さっそく管理体制を改善しましたが、寒い冬はとても辛い思いをしていたのかもと思いました。

 さて、下の写真は先週回診後に撮ったもう1枚の写真です。逆光だったのでアップしなかったのですが、この2人の笑顔がとてもいいので載せることにしました。


4日(木曜日)
 病棟回診後はホッとします。それもほんのつかの間ですが。それからすぐに数件の訪問診療に出かけます。件数が少ないのはよいのですが、夕方まで回診後の指示を早く出さないといけないと思うと、プレッシャーです。しかし、写真のように回診後、副院長と医事課の女性が仲良く手際よく電子カルテに回診記録を打ってくれます。非常に助かっています。


3日(水曜日)
 2度目のカート(CART・腹水濾過濃縮再静注法)をおこないました。4000mlの腹水を400mlに濃縮して患者さんの体に返しましたが、なかなか難治性腹水の管理はむずかしいです。カートを当院のルーチンな治療法にするかどうか悩ましいところです。
 さて、最近、久しぶりに会う(診察)する患者が多いように感じています。1年ぶりとか、数ヶ月ぶりとか、です。遠い病院に行っていたが、通院が大変なのでもどってきたとか、理由がどうであれ、うれしいものです。

 ビデオ編集で1つのファイルだけ音声が出ないためDVDが完成に至りませんでしたが、ついに問題解決しました。プライベートなことですが、これでゆっくり休めます。


2日(火曜日)
 福田総理が突然辞任というニュースはきのうのつぶやきを書いているときに入ってきました。これを知って大野病院事件を即座に思いました。
  手詰まりになったからともう総理大臣やめたと投げ出す一国の首相と手術中どんどん出血する目の前の臓器と格闘し何とか赤ちゃんだけは助けたが母体を救命できず殺人者と言われても2年半後に無罪判決を言い渡され再び医療の現場でがんばろうとする一人の産婦人科医を対比しました。
 思うように政治ができないという理由でもうやめたとどうして簡単に投げ出すことができるのしょうか。ワーキングプアと呼ばれる人たち、生活のために一生懸命働いている国民は大勢いるのに、一国のトップがこんなことでは…。総理大臣になるべきでなかったと思います。安倍さん福田さんと2人連続根性なしの総理大臣を出した自民党はもうダメだという感じです。


1日(月曜日) 昨日の日曜当番の疲労が午後になって出てきました。昼休みに中学の同窓会のビデオ編集の続きをしたのもいけなかった。計画では夕べで終わる予定がDVDがうまく焼けないという問題を解決できず、もう一度やり直しています。でも結局結果は同じでした。MPEG4形式のムービーだけDVDに焼くと音声が消えてしまいます。なぜだろう。今夜こそこの問題を解決せねば!
 さて、新しい月に入り、周囲にいろんな変化がみられます。以前も書いたように私は充電中なので、あまり新しいことはしないで足元を固めることにしていますが、なかなか思うようにはいきません。