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2月の予定:なし


28日(日曜日)
 昨日のエンターテインメントの集まりはとても楽しいものでした。仕事の話はいっさいしないという大原則のもと、今後どんな催しをするかワイワイ言い合いました。登山以外にもゴルフ、テニス、バドミントン、ボーリング、花見をしようという声がありました。麻雀や菜の花マラソン参加という少数意見もありました。当面の活動内容として、4月は吉野公園でサクラの花見、5月にミヤマキリシマの花見に中岳新燃岳登山をすることが決まりました。
 明輝会の仲間と仕事の話をいっさいしないで飲み会をすることを数年前から提案していましたが、エンターテインメントのメーリングリストができてからやっと実現しました。夕べは進行役がうまく話題を提供して一人一人に何でもいいからしゃべってもらいました。一人一人何か話題を持っているはず。何か光るものを持っているはず。今まで一緒に仕事していた人に意外性を発見できることは面白いのです。

場所:さけ咲

会費:男性4000円 女性3000円
飲み放題でした

 


25日(木曜日)
 日本在宅医学会認定専門医証が送られてきました。こんなりっぱな宣言文を書いたのかと気恥ずかしく思うほどです。二人の認定番号が連続していないのがちょっと不思議。また全国の認定専門医が100人未満というのには驚きました。


24日(水曜日)
 今朝、胃カメラの光源が切れて4件あった内視鏡検査がすべて中止となり、多大な迷惑をおかけしました。すみませんでした。スペアを置いとけばよかったのですが、まさかこんなに早い時期にダメになるとは思っていなかったものですから。500時間使用できる光源なのですが、たった50時間使ったばかりで光源の役目を果たさなくなってしまったのです。光源は13万円ばかりするので400時間使用したら次の光源を買おうと思っていました。今回のことで2つ光源を注文しました。メーカーの技術系担当者が来院し、機器全体をあらゆる面から検討した結果、光源のガラス部分に亀裂が入っており、ここからリークが生じ、フィラメントが発光できなくなったのではないかという見解でした。光源そのものが不良品だったのか、グリースの塗り方の影響かとい聞きましたが、いずれにせよ、当院の使い方に落ち度はありません。
 本日は1件の胃瘻造設と2人の胃カメラ検査が予定されており、飛び込みの胃カメラ検査が1件ありました。それぞれの患者さんに事情を説明し、後日することにしました。わざわざ絶食で来られたのに大変悪かったと思います。


23日(火曜日)
 五十肩が始まって3週間、やっと肩関節の疼きがなくなってきました。モーラステープもよかったけれど漢方薬が一番効きました。二朮湯(にじゅつとう)が五十肩の適応を得ていますが、薬局になかったので筋肉痛に効く?苡仁湯(よくいにんとう)を飲むことにしました。これを飲み始めて2日目にはウソのように疼きが激減しました。葛根湯も効果があったのでしょうが、自宅に?苡仁湯があったので飲んだわけです。
 四十肩とか、五十肩の痛みは経験者でなければ理解できないヘンな痛みです。鈍い、芯から痛むのです。私の場合はボルタレン、ロキソニンはあまり効きませんでした。


22日(月曜日)
 きょう父が退院し、自宅に帰りました。自宅までクルマで送ったのですが、父はなかなか家の中に入らず、家の周囲をのぞき込んだり、近所の家を見たりしていました。父にとって今回の入院は余程の覚悟の上だったようで感慨を深くしています。今回の手術がきっと最後になると思いますが、まさか後期高齢者になって全麻手術を3回受けるとは私自身まったく予想しなかったし、3回も手術したのに歩いて自宅に帰ることができたことはこれ以上感謝のしようもありません。多くのひとたちにお世話になり、父に代わって謝辞を申し上げます。
 さて、話はガラッと変わりますが、今週土曜日にはエンターテインメントについて語らう飲み会を開きます。現在の参加者は20名弱らしいです。この日はいっさい仕事の話は禁止にして、山登りの計画や遊びの計画などについてだけ話題にして飲むことにしたいです。


18日(木曜日)
 仕事後に父の見舞いにN病院に行くのが日課となってしまいましたが、やっと父はせん妄という霧の中から抜け出してくれました。訪室すると、ベッドサイドに立っていた父は私と会話を交わし、そのままスイスイと歩いて個室にあるトイレに入りました。ここは一段高いのでおとといまで歩行器を使って二人の看護師さんに激励されながら歩いていたのが嘘のようです。かくも中枢神経系のトラブルが全身に大きな影響を及ぼすことを身近に実感しました。


17日(水曜日)
 きのうきょうと妻が私の両親のサポートをいろいろやってくれたので助かりました。夕方、家族で父のお見舞いに行きました。妻からずいぶんよくなっているみたいと聞いていましたが、それでもやはりせん妄の世界にいるのではないかと疑心暗鬼な気持ちでした。子供たちにおじいちゃんに自分たちの名前を聞いてごらんと質問させました。さすがに孫はかわいいのかちゃんと答えられました。夕べからハルシオンを内服しておらず、これもよかったようでまだ確実ではありませんが、せん妄の世界から離脱し始めたようです。もしかしたらきのうのつぶやきにアップした五社参りの一つの稲荷神社のお稲荷さんのご加護かもしれません。


16日(火曜日)
 父は手術から5日経過してせん妄の世界にいます。時間と空間の見当識がありません。幻覚を見ています。それなのに私とバンクーバーオリンピックのテレビ番組を見て、日本選手の応援をします。だれが、日本選手で、どれが日本のユニフォームでないか分かっています。だから、一見、スジが通って正常のようです。しかし、いきなりおかしなことを言います。そのとき私は真正面から否定するのではなく、婉曲で訂正します。すると、素直に納得してくれます。
 いつまでせん妄が続くのだろうと心配ですが、毎日みていると、だんだんよくなっているようなのであと2, 3日かなと思っています。


15日(月曜日)
 今回の診療報酬の改訂について、在宅医療を重視している有床診療所の立場からはちょっとよかった改訂という評価です。もう少し有床診療所の入院基本料を引き上げてほしかったです。まだまだ病院との格差が大きすぎて、ビジネスホテルの宿泊料金よりもまだ低いです。これから細かな事項に目を通していきますが、首をひねるような内容もあります。毎回、内科医としての仕事が正しく評価されていないなあという改訂内容になっているのがとても残念です。


12日(金曜日)
 父の手術が朝の9時から始まっていて、落ち着かない気分で外来診療をしていました。10日のこと。手術前の家族説明ですっかり驚かされて意気消沈しかかった父を励まして臨んだ手術でした。運が良かったのか、たった37分で腫瘍が取り除かれ、手術が終わったそうです。昼休みにその一報が入り、午後の訪問診療を次々に終わらせて,父のいるICUに駆けつけました。まだ全身麻酔から覚めていないと聞いていましたが、ICUに入ってすぐに会話を交わすことができました。しかし、それは何かと質問してきたり、ちょっと起こしてくれと頼んでくるので、ちょっとせん妄なのかと思いましたが、よくよく聞いてみると、話のスジが通っていることが理解でき安心して帰って来ることができました。
 今年の正月3が日に島津家由来の五社参りに家族で出かけましたが、そのとき父が自分から参加させてくれと言い出しました。やはり手術のことが気になって生きようという強い意思が働いていたものと思います。

 



11日(木曜日)
 建国記念日


10日(水曜日)
 先日、大寺聡さんの個展オーテマウンテンに家族で行ってきました。当院外来待合室の壁画を描いてくださったイラストレーターの大寺さんです。そして、ついポチッと西郷どんの画を購入しました。内村川上内科のどこかに飾るつもりです。


9日(火曜日)
 家族の意向よりも患者さん自身の気持ちを最優先と考えて、その患者さんを病院車で自宅まで搬送しました。そして約束の退院の時刻が近づくと、信じられないほどの大粒の雨が降り出し、雷まで鳴り始めました。ちょうど私は訪問診療が終わるころであと10分でクリニックに戻ることができるという状況でした。クリニックに帰ると、天候を理由に退院を引き延ばそうという意見も聞かれましたが、患者さんの気持ちを知っていれば何とかして自宅に帰してあげたいと思いました。病室を訪れると、みんな退院のために荷物をまとめたりしています。先ほどまで降っていた雨が急にやんで、少しも雨に濡れることもなく、帰ることができました。
 夜9時過ぎ、けいれんしているようだという電話連絡で往診しましたが、けいれんではなくて少し安堵しました。


8日(月曜日)
 父が今度こそ手術をしてもらうと勇みながら入院しました。1日1万円の個室に入り、母もいっしょに寝泊まりすることにしたようです。入院前夜、父は自分が受ける胸腔鏡を使った新しい手術について自宅パソコン(eMac)で調べていました。そのうしろ姿がなにかしらかわいそうに思えましたが、83才で手術に挑む姿勢にはわが親ながら敬服しました。


5日(金曜日)
 日本在宅医学会から認定専門医に合格したと連絡がありました。申請書類作成に実に苦労したのでとてもうれしいです。20例のケースレポートを作成し、30題の設問に答え、これが不合格ならば脱会しようと思っていました。認定専門医資格を持っていることがどれだけの価値があるのか、今のところ不確定ですが、とりやすいときに取得しておかないと、これからはなかなか取れないものと思っています。


4日(木曜日)
 私に家と土地をあげると言ってくれた在宅の患者さんが深夜急死しました。妻と言葉を交わして約30分後に居間で倒れていたということです。この夫婦はいわゆる認認介護でしたから非常に気にかけていました。ご冥福をお祈りします。


3日(水曜日)
 明輝会の掲示板に石山さんや事務局長が書き込まれていたように無縁死がこれから大きな問題になってくると思われます。この無縁死は、2ちゃんねるでもかなりの話題になっているようで、この番組がきっかけになって結婚を決意した人がいたくらいです。
  ここでちょっと気になるのは、孤独死と無縁死の違いです。その点がはっきりと示されていないようなのですが、私見を述べると、どちらも死の瞬間にだれもいなくてひとりぼっちで死ぬことだと思いますが、死んだ後に死人の個人情報が特定できない結果、無縁墓地に埋葬される場合を無縁死というのではないかと思います。孤独死の場合は、家族か親戚が遺体を引き取りに来て、再び家族の元に帰ることができます。しかし、番組でもあったように亡くなっても、家族がだれも来ない。名前が分からないから家族に連絡できない。名前が分かっても偽名であったり、家族と長く断絶していて家族への連絡先が分からないなど、社会と断絶しているが故、死後も個人を同定できず、○才代男性として埋葬されて終わりです。
 近い将来、男性の3分の1、女性の4分の1が無縁死すると番組で予想していましたが、とてもおそろしいことです。この無縁死は大きな社会問題であると石山さんが明輝会の掲示板で言っておられます。感想や意見など石山さんの立てたスレッドに述べてください。


2日(火曜日)
 明輝会ホームページのアクセスカウントが20万を超えました。2002年7月にホームページを開設しましたから、月1000強のアクセスペースです。10万アクセスの節目のときはビッグイベントをしましたが、20万アクセスの今は残念ながら何もイベントは計画されておりません。しかし、100万アクセスのときはビッグイベントをしたいと思っています。


1日(月曜日)
 早いもので2月になります。当院が診療が2人体制になって少しずつ変化が起こり始めています。また、齋藤先生から有意義な提案がいくつかあってそれを実現しようと考えています。きょうの朝礼で齋藤先生が慢性疾患を持つ在宅患者さんや外来患者さんを対象に計画的に検査をおこなっていきたい旨を言っていましたが、その目的は悪性疾患の早期発見です。検査にはある程度の負担が本人に生じますから、どうして検査を受けないといけないのかという点を看護師、パラメディカル、介護職員全員が理解して応援してほしいということです。