5月13日 徘徊者捜索模擬実験

5月10日(土)徘徊者捜索模擬実験を行いました。

HITOCOCOが実際使えるかの実験です。

http://www.authjapan.com/hitococoo.html

14:30捜索開始。30分前に徘徊役のKさんは、職員に車でどこかに連れていかれました。

捜索班は2班(総勢9名)。南日本新聞の記者さんも同行します。

それぞれがHITOCOCOの親機をもって車で捜索。

DSCF3034

Kさんは近頃認知症が顕著になり、自宅に帰れないこともしばしば。1時間前からいなくなったと家族より小規模ひばりへ連絡があり・・・といった設定です。

まずは、自宅と設定されている大明丘から捜索。

機械に反応なし。

もう一つの捜索班と連絡を取りながら捜索しますが、機械は反応しません。

印象としては「すぐに機械が反応して、居る方向が特定できる」といった期待感が強かったため、機械が反応しないことにちょっと不安を感じました。

しかし、徘徊者を探すに当たり、何かよりどころになるものがあるということは心強くも感じました。

なかなか見つからないね~と90分を過ぎたところ、「反応あり」もう一つの捜索班にも連絡。反応のあった地域を探します。

Kさんは公園にいたのですが、このとき私たちはKさんの目の前を何度か通り過ぎたそうで、Kさんは「何度も目の前を通り過ぎて面白かった」とのこと。

私たちは機械の矢印と距離に注目しすぎて見落としたようです。車で捜索するとこんなことが起こるのですね。

でも、機械の反応があるためその地域を重点的に捜索・・・やっと発見。

DSCF3035

発見まで2時間かかりました。

DSCF3036

Kさんはヘトヘトで、「早く見つけてほしかった」「徘徊するってすごく心細い」と感想を。

その後、記者さんから取材を受けました。

課題としては、親機が2台では機械の反応する範囲が狭く限られてしまう。

住宅街では建物の障害物などから半径250mぐらいからしか反応しない。

これでは広範囲を捜索するのに親機の台数が少ないと効果が期待できない。

車での捜索では、探索するためにボタンをいちいち押し続けねばならず、面倒。

機械に頼りすぎて、目視がおろそかになった。

などを感じました。

Kさん並びに捜索に加わってくれた皆さん、ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)