たぶん今年最後のひやおろし

年末になって酒店の店頭からひやおろしが姿を消しつつあります。年が明けると新酒が出回り始めることになって、それはそれでまた、楽しみでもあります。たぶん今年最後のひやおろしは、「大七」福島県は二本松市の蔵元です。香りはそれほど立っていませんが、味わい深い純米酒でした。肴はイカ大根。

先月休みをいただいて、ぶらり東京旅を楽しんできました。そのときたまたま酉の市にあたったので、早速行ってみました。酉の市は浅草鷲(おおとり)神社の例祭で、暦によって一の酉から三の酉までありますが、今年は11月22日の二の酉でおしまい。商売繁盛を祈念する祭なので、商売を営む人や、芸人さんたちが大勢詰めかけます。「福を掻き込む」という意味で写真のような熊手が飛ぶように売れていきます。1本売れるごとにお店の人たちが威勢よく三本締めをしてくれます。ご祝儀という意味もあってか、びっくりするほどの値段のものもあります。

干支では22日が酉の日で、当日午前0時になるまで、神社の入り口を先頭に長蛇の列ができていて、酉の日になった瞬間に境内へみんながなだれ込んでいきます。そのわけは・・・・・・・・前日がサル(=客が去る)翌日がイヌ(=客が居ぬ)ということで、客商売の人たちのゲン担ぎもあって、ひたすら酉の日になるのを待ち構えているというわけです。

散歩がてらに出かけた上野公園で見かけた「十月桜」が1本、銀杏の木が多い公園は黄葉真っ盛りでしたが、けなげにこの「十月桜」も咲いていました。

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