朝食後を見計らって声をかけたこの日、歯磨きを後回しにして畑の様子を見に行く、と気持ちが動きました。
「うん、行こうか。見に行くだけ…」
行ってみると、そこで野菜が大きくなっていたり、雑草が伸びていたりするのを目にして、身体が動く。
それとなく置いていた支柱を、ピーマンに立てて固定し始めました。
隣の列の里芋も気になるはず。ですが、こちらから振らないとあまり話題にしないんですよね。
想像としては、‘自宅でやっていた菜園とは色々と勝手が違うし不便なところがいっぱいある。そんな面倒なことをわざわざしなくたっていいわ。’という気持ちでしょうか。
複雑 な心情に耳と目と心をそば立て、会話の行間にこの方の思いを感じながら、共に植物を育てる。園芸療法士として過ごす梅雨の晴れ間のひとときです。