昨日の午後、こんなにも時間を追って物事が推移するのかと思いました。昼休みに会議があり、終わってからそのまま近くの整形外科を受診しました。最近股関節痛が続いていたので予約していたのです。診察が終わり、クリニックに帰って院長室でくつろいでいると、病棟看護師が慌てて私を呼びに来ました。入院患者さんの容態が急におかしくなったということです。CO2ナルコーシスでもうすぐ呼吸停止しそうでしたから、すぐに補助呼吸を始めました。同時に人工呼吸器のメーカーに補助呼吸器を依頼し、それから約2時間アンビューバッグを押し続けました。実際は私が前半の1時間を、後半を看護師がしたのですが。1時間もボッグを押していると、手袋の中が汗でびっしょりになって手袋が抜けそうになります。これを以って交代したわけですが、代わると効率が良いため患者さんの血中酸素濃度が一気に5%程度上がりました。メーカーが人工補助呼吸器を取り付け、呼吸状態が安定したところで、家族に経緯の説明をしていると、今度は癌終末期にあった在宅患者さんの呼吸が止まったようだと連絡が入り、看取りに出かけました。約5年間診てきた患者さん。在宅関連の学会では患者さんの物語というキーワードが聞かれますが、家族にとっての物語、介護者との物語、医療関係者との物語があるのでしょう。夜は、糖尿病医療連携を進める会に参加するためタクシーに乗り込みました。
物語、ナラティブ、Narrative
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