ご存知宮城県の「一ノ蔵」の、これは【冬期湛水米仕込・特別純米原酒】というお酒です。「ふゆみずたんぼ」とは稲を刈り取ったあとの田んぼに、翌年の田植えまで水を張ったままの状態にしておくことらしい。1998年から宮城県を発祥の地として始まった農法で、冬の間に菌類やイトミミズなどのさまざまな生き物が生息し、雑草が育ちにくい豊かな水田となるのだそうです。そこへ訪れる水鳥たちのリン酸分を多く含む排泄物でさらに栄養豊富な水田になる。そこに残された藁や稲株が春には藻類の栄養源となって、天然の堆肥に変わっていくという仕組みができあがっていくというもの。
この農法で作られた「有機米ササニシキ」をふんだんに使ったというこの「一ノ蔵」。生原酒なので通常の日本酒よりアルコール度が高めの17度。普通のササニシキを原料にすると軽めの仕上がりになるらしいのですが、アルコール度高めということもあって、ボディ感のある厚みのある味わいでした。
肴はシンプルに出し巻卵、しらすを混ぜ込んでみました。あと、東京からの客人にいただいた本郷三原堂の塩せんべい。これは美味しいせんべいです。細かく砕いてお茶漬けでいただくのも美味い!と客人がおっしゃっていました。まだ、やっていませんが・・・