久しぶりの入院です。午前中に消化管の小さな粘膜腫瘍を内視鏡を使って切除してもらいました。途中気分不良で半分覚醒しました。目を開けることはできないが、血圧60台という声が聞こえました。冷汗で体がぐっしょりしているのがわかり、気分が悪いと声を出したつもりでしたが、実際声を出したのかどうかわからません。しばらく耐えていたら、気分不良が消えました。あとでセデーションが効き過ぎて、低血圧になり、○を打ちましたと説明を受けました。今、○が何だったのか、記憶がありません。アネキセートかな。
さて、腫瘍は小さなもので超音波内視鏡で粘膜に留まっていたので安心しているのですが、2週間後の病理診断で、腫瘍が癌なのか腺腫なのか、その深達度もはっきりします。しっかり切除できたと主治医から説明を受けてまずは安心しています。
部屋に戻ってからは、快適にゆっくり過ごしています。唯一WiFi環境がないのでインターネットはスマートフォンを使ってデザリングで行うためインターネットが遅いというのが難点です。という理由で画像はアップしません。
12日の日曜当番医
昨日の日曜当番医に来院された患者さんは96人でした。感染症の症状があって受診した人が88人で、そのうちインフルエンザ患者が60人、COVID-19(コロナ患者)が7人、その他感染症が21人という内訳でした。予定よりも15分早く診療をスタートしたものの、昼休み時間は90分から25分に縮まり、診療終了時間は40分ほど遅れました。過酷な1日でしたが、職員の協力があり、何とか終わりました。
年始の挨拶
2025年の新年を迎え、すがすがしい気持ちで毎日を送っています。あらためて新年明けましておめでとうございます。今年は一日一日を大切に生きようと誓いました。これは個人的な目標です。法人に関しては、より働きやすい職場環境を作ること、50周年記念事業を成就すること、です。
今夜は鹿児島市医師会の年始会があって出席しました。以前よりも出席者がずいぶん少なかった。同席した先生と、半分か、それ以上に減ったのはどうしてだろうと話しました。コロナ禍を経験して人と人が直接会って話をする大切さを実感したはずなのに。来賓席には県知事さん、鹿児島市長さんが座っておられましたが、話をするチャンスがありませんでした。これは残念なことでした。
4日土曜日は仕事始めでした。外来患者さんの8割以上は発熱患者さんでインフルエンザ患者、かぜ症候群患者、COVID-19患者の順に多かった。当院は去年からインフルエンザの検査に”nodoca”を使っています。これは舌の上に筒状のカメラの先端を載せて18枚の連続写真を撮る、その写真にインフルエンザ濾胞があるかをAIが数秒で判定してくれる、この結果を参考に医師がインフルエンザと診断するという新しい診断方法です。鼻腔に綿棒を入れる抗原検査と比べて痛くありません。これが一番の利点です。もう一つ、症状が出て陽性が出るまでの時間が抗原検査と比べて数時間早いことです。欠点として、A型B型の区別ができないこと、6歳未満には検査が認められていないことです。検査費用は抗原検査と同じですが、同時算定はできません。
鹿児島県医師会代議員会
昨日土曜日、城山ホテルで開催された令和6年度鹿児島県医師会代議員会に出席した。特別講演会と懇親会まで含めると4時間の長丁場。講演会の内容は人口減少社会を反映して暗い。これに医師偏在と働き方改革が加わるとさらに暗い未来に思えてきた。懇親会では医学部同窓生であって公益財団法人慈愛会理事長であり、現在日本医師会常任理事で大活躍中の今村英仁先生と日本医師会副会長釜萢(かまやち)敏先生と写真に収まった。釜萢先生は、新型コロナウイルス感染症の報道でよくテレビに出ておられたので、顔をご存じの方々が多いと思う。来年夏の参議院選に出られるそうで、議員になられたら何とか医療界の難題を少しでも改善していただきたい。
明輝会50周年記念事業に向けて
昨日11日、後藤統括部長を連れて鹿児島県看護協会八田会長に会いに行きました。2012年初めてお会いした八田さんは鹿児島県職員で偉い役職に就かれていました。県庁退職後、鹿児島純心女子大学看護学科教授になられ、今年度から看護協会会長として活躍されています。12年前、厚労省の在宅医療推進事業のときに私は当法人をいろんな場においてアピールしました。その時の話や昨今の人材不足の問題やら話は尽きませんでしたが、来年開催予定の明輝会50周年記念講演会において医療と介護に関する話をしてくださるという約束は取り付けることができました。とても楽しみです。それから、日置市伊集院町にある介護老人保健施設アンダンテ伊集院に移動し、施設長の馬場先生に会いました。馬場先生には2014年から約5年間ろうけん青空の施設長をしていただいて当法人がとてもお世話になった先生です。その時の思い出などを文章にして記念誌に掲載させてもらえることになりました。
私の不手際で表敬訪問した証拠写真がありません。あまりに話に夢中になって写真撮影を忘れました。今日は文章だけにしときます。
フレンチブルドックを飼い始める
急にペットを飼いたくなって、フレンチブルドックを飼うことにしました。昔、マルチーズを飼っていて、自分の子供が犬を怖がるようになってしまったので、今度は、吠えない、おとなしい犬ということでピンクのフレンチブルドックにしました。しばらく躾が大変です。おめでたいことに今日はドジャーズが4勝し、ナショナルリーグ優勝を決めたので、OHTANI 17のユニフォームを買ってあげました。
第6回地域フォーラム四国
日本在宅医療連合学会で香川県高松市に来ています。天気は良く、JR高松駅から近いレクザムホールが学会会場です。参加者はさほど多くはないのではと思います。内容はケアに関するのが多い印象で、招待講演はユマニチュードについて、本田美和子先生の話でした。ユマニチュードが以前聞いた時よりも自治体や臨床において広がりを見せていることには強い興味を持ちました。
25年間ありがとうございました
当法人で25年間看護師として働いていただきました。終わり3年間は吉野東ホームクリニックで。患者さんを幅広く知っていて、まさしく生き字引でした。医療機関での仕事には終止符を打ち、今後は当法人の介護施設の看護職員としてもうしばらく働きたいそうです。今は働きたい人は体と頭がしっかりしていれば働く時代です。職場を変えて、気持ちを変えて、もうしばらく頑張ってください。
鹿児島市在宅医会で発表
昨日26日木曜日、鹿児島市医師会館大会議室でアドバンスケアプランニングACPを主題とする発表を私を含めて5人で行いました。医療職ばかりが演者ではなくて介護職の方も演者になってもらい、介護福祉士として利用者に接してACPをどのように考えるかを話してもらったことはこれまでになく新鮮でした。
また、座長を快く引き受けてくださった内村先生の説得力あるコメントには大変助かりました。
終わったみんなで打ち上げをしました。4人でワインボトル2本空けました。
飲まなかった皆さんごめんなさい。
佐々涼子さん
ノンフィクション作家の佐々涼子さんが脳腫瘍(グリオーマ)で9月1日亡くなった。毎週火曜日の当院朝礼の今週の話題は、奇しくも「エンド オブ ライフ」という在宅医療の看取りをテーマとした佐々涼子さんの本の紹介であった。私は台風10号が鹿児島に上陸した時から夕べにかけて「エンド オブ ライフ」を読み返し、改めて訪問看護師さんの熱意に感動し、様々な看取りに涙した。そのことを朝礼で話終わると、ある外来看護師がネットに佐々涼子さんが亡くなったと出ていますと教えてくれた。びっくりした。56歳とまだ若いのに。「エンド オブ ライフ」に出てくる男性訪問看護師さんも現役中に49歳の若さで自宅で亡くなった。佐々涼子さんも自宅で亡くなった。2人とも自宅での看取りを世の中に広めていくことをテーマにしていたことがとても考えさせられる。