パニック

今朝5時半のことです。久しぶりに本当にパニックになりました。学生時代の試験で残り時間10分のときに大問が2つ残っている状態です。その時のような気分になりました。家内は東京出張と書きましたが、つまり親子3人ということ。朝寝坊常習犯の二人の子供の弁当を作っている最中に携帯電話が鳴ったのです。妻からのモーニングコールではなくて、往診依頼の電話です。しかも依頼内容が意識がなくなっていて呼吸をしていないようだとのこと。あと10分あればもう1つか2つおかずを作って弁当完成のはずでしたが、ここですべて中止。一番難解な子供を起こすという作業に移りました。並行して弁当を完成させようとしましたが、おかずの数が足りなくて同じ具材を詰め込みました。悲惨な三色そぼろ弁当になってしまいました。パニックになりながらも二人の子供に朝食を食べさせて送り出し、ちゃんと1時間後には患者さんの自宅に着きました。残念ながら看取ることになりましたが、かれこれ15年間診てきた患者さんだったので、ご家族から朝早くからありがとうございますと、深々と頭を下げられました。最後の診察をしてこれまでのことを家族と話し、そして帰りました。一般に在宅医療にはスピードは要求されないと思いますが、やはり往診依頼があると、あわてます。今回のような事情があるとパニックです。さて、帰宅した子供たちからは味はまあまあだったけど、途中で飽きたとの感想を頂戴しました。

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