covid-19に関して思うこと その3

昨日は政府から緊急事態宣言の延長が発表された。ウイルスのことをまじめに勉強した上での政治判断でないと思いました。さて、これまでの一連のメディア報道でPCR検査の実施検体数が少ないことが問題になっています。その前に、PCR法は正式にはRT-PCR法です。なぜならば、一本鎖プラス鎖RNAウイルスであるcovid-19はその塩基配列であるA,U,G,CをA,T,G,Cに変換して増幅しなければならないからです。俗にいうPCR検査は、実際には鼻腔粘膜にあるかもしれないcovid-19を拭い取って、一連の処理をしてcovid-19の遺伝物質を増幅し、その存在をみるものです。ここで感染力を失ったcovid-19があっても陽性と判断されます。これは大きな問題だと思うのですが、このあたりは議論されません。また、スワブという手技でたまたまcovid-19のいない粘膜を拭い取った場合は陰性と判断されます。これも大きな問題です。かつ俗にいうPCR検査は結構な検査時間とコストがかかります。このようなことを総合的に考えると、医師が必要とする場合にのみ検査することが適切と思います。俗にいうPCR検査は不安を払拭するために行う検査ではないのです。TVに出てくる一部のコメンテーターが検査の原理や意義を不勉強のまま発言しているのを毎日見て、悪いですが、冷笑してしまいます。

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