年末年始に読んだ本

今日は仕事はじめ。コロナの影響で今年は全体向け年頭所感を明輝会クリニック会議室で行わず、代わりに動画で年頭所感を配信しました。ホームページのYouTubeからご覧ください。面白いですよ。
正月3日間は自宅で本を読んで過ごしました。どちらも新型コロナウイルスに関する本で、鴻上尚史氏と佐藤直樹氏の考えには8割賛同しました。『世間』という日本に存在する見えない空気のようなもの。日本には『世間』があって『社会』はない。『世間』と対峙する『社会』。コロナ禍の日本では『同調圧力』が強固に働いて、自殺する人まで出てきているという現実。『世間』を100%否定しているわけではないが、日本には本当の『社会』がないそうだ。その一因が『日本語』であるという指摘は面白い。
2冊めはイワケン先生の本で、相変わらずの展開。はじめに自伝が書かれていたのは興味深かった。かねてよりPCR検査神話に違和感を持っていた自分にとって、イワケン先生の論理展開は心地よかった。ある時点の、体のある場所にウイルスが存在するかどうかで、被験者のその後が感染状態か非感染状態であるかを決められないはずだ。COVID-19が市中感染になってしまった今、重症化した患者さんを即入院できる医療体制が必要だ。そのためには、COVID-19を指定感染症から外してPCR陽性だけで入院している人や軽症の患者さんを退院させ、空きベッドを用意しなければならない。

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