なんで自分がこんな病気になってしまったのだろうと、O先生は動揺されている。それはそうだろう。仕事一筋で酒や煙草もせず、太ってもいなくて、生活習慣病もない。こんな理想的なO先生が50代で膵臓癌になってしまうなんて、僕も信じられない。かなり確率の低い遺伝子エラーが起こったのだ。今の臨床の現場では、膵臓癌が多いという印象がある。個人的には高脂肪食の影響と思っているが、一方、膵臓癌のリスクとして、膵臓癌の家族歴、膵嚢胞性疾患、糖尿病、慢性膵炎、肥満、喫煙、大量飲酒が知られている。
O先生を偲んで(その3)
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