2012年と、いささか古いデータ(厚労省調べ)ですが、当時介護現場で働く人はおよそ163万人で、そのうち108万人あまりが介護福祉士有資格者、うち介護職として働いているのは63万人あまり。つまり、およそ45万人が有資格でありながら介護現場から離れていたということになります。4年たった今、全体的に人数は増えているはずですが、この差はそう変わらないのではないかと思います。
資格がありながら、現在仕事をしていない介護福祉士にその理由を聞いたデータもありました。いちばん多いのが「出産・子育て」で31.6%、「定年退職」が16.5%、「病気・体調不良(腰痛を除く)」が16.2%、、「家族等の介護・看護」が15.6%、「希望に合う求人がない」が14.3%、「腰痛」が10%と続きます。また、復職しない理由は、男性は「給与の低さ」、女性は「仕事と家庭の両立の難しさ」がトップになっているようです。介護労働安定センターの調査では、毎年「職場の人間関係の問題」が離職の要因のトップにきています。
先日成立した第二次補正予算で、介護福祉士等の復職を支援するための再就職準備金として、総額10億円が盛り込まれているそうです。復職の準備のために、上限20万円(一部地域では40万円)を貸し付け、就職したあと2年間介護現場で働けば返済不要、というのが概要のようです。そんなものを用意するより、介護職員の待遇や職場環境の改善策を講じるほうが先じゃないかと思うのですが。
長々と書きましたが、今回は焼酎ネタで・・・
甑島の焼酎「六代目百合」というのを見つけました。すっきりした飲み口の焼酎です。小さな蔵らしいので、あまり出回っていないように思います。小さなスミイカ(甲イカ)をさばいて、刺身でやってみました。