2,3週間かかってやっと「嫌われる勇気」を読み終えました。この本は去年の今頃話題沸騰した本です。アルフレッド・アドラーという心理学者の提唱する心理学を二人の日本人著者が哲人と青年を登場させて対話方式で、アドラー心理学を展開させています。結構面白いので楽しく読みましたが、結局一風変わった心理学なので読後あまり具体的な思考が残っていません。ただ、アドラー心理学ではトラウマを否定しているので、この点はとくに興味深く読みました。私たちの理解する精神科の教科書とは対立する考えかもしれません。フロイト心理学では、トラウマを過去のできごとが原因であるとする原因論ですが、アドラー心理学では、トラウマの存在を否定しています。過去が現在のことを決定するという立場を否定します。目的を達成したいから今の感情を作り出すというように考えるのがアドラー心理学です。他にもいろいろ新鮮というか、斬新というか、興味深く本を読みました。
嫌われる勇気
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